5章のここまで読むと、物凄く洵君が好きになります。彼は天才ではなくて、努力で今の実力を身につけたけど、スケーティングが苦手という時点で彼もまだ「スケーター」ではないんですよね。
だから刀麻にも刀麻の周りの人にも苛立つ余裕のない部分にちょっと萌えも感じつつ、「お前、頑張れよ……」と言葉を掛けたくなります。
洵君頑張れ!スケーターは、滑ってなんぼよ!!
作者からの返信
黒崎伊音さん
ありがとうございます!
洵を好きになって下さり、洵に代わって御礼を申し上げます。
萌えますか!
よかったです、私だけじゃなくて…(オリキャラに萌える作者)
里紗に対する壁ドンとか、完全に趣味です。作者がキモくてごめんね、洵。
仰る通り、刀麻と同様、まさに洵は「スケーター」未満なのです。
第五章は彼らが真に「スケーター」になるための物語だと言えるかもしれません。
やっぱり霧崎編、本当に面白いですね。彼の視点から見て、第一章の出来事を振り返ると、こんなにも印象が変わるんですね。しかも第三章の朝霞が、ギリギリの状態から再起したことを読者は知っているからこそ、シーンが引き締まりますね。
作者からの返信
秋山機竜さん
ありがとうございます!
五章、面白いと言っていただけて、重ね重ね本当に救われる思いです。
(色んなものを賭けて、ひっくり返している章なので、すごく不安だったのです)
一章を振り返ると、刀麻と洵の印象があたかも入れ替わったように感じられるかもしれません。
三章についても、美優が抱えている悪夢を、洵は知らないんですよね。(同じように、洵が抱えている空白の深刻さを、美優は知らないわけで…。見通せるのは、読者だけなのです。)
重層的に読んでいただき、書き手冥利に尽きます。
楽しくないのに続ける。その言葉だけで、物凄い信念やこだわりを感じさせられます。
「ちはやふる」という漫画の登場人物が、そんな感じでかるたやっていたなと思い出しました。まあ、あれは好きな女の為だったので事情が違いますが。
それでも、次第に彼も心からかるたを楽しめるようになった。霧崎くんも、徐々にそういうふうに変わっていけばいいと感じましたね。
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます!
洵の並々ならぬ信念とこだわりを読み取っていただき、嬉しいです。
「ちはやふる」にそのようなキャラクターが出てくるのですね!
ずっと気になっている作品ですが、いまだに見たことがありません…皆さん絶賛しているので、これを機に見てみたいと思います。
実はここで洵は自分自身に対して嘘をついています。
嘘というか、正確に言えば、見失っているものがあるのです。
自分はなぜスケートをやっているのか、ちゃんと焦点が合っているのか、と毎日鏡に問いかけながらも、彼はその答えを見出せていません。
最後にその答えに辿り着くかどうか…引き続き見守っていただけたら幸いです。