占い師
紫 李鳥
占い師
「へい! そこの色男! 見てあげましょう」
「俺? 急いでるから」
「デートでっしゃろ?」
「そう。なんで分かるの?」
「占い師ですさかい。けど、彼女は20分、遅れてきますよ」
「え? なんで分かるの?」
「占い師ですさかい。けど、彼女とは遊びでっしゃろ?」
「えっ! ……なんで分かるの?」
「占い師ですさかい。あんまり女を泣かせると、呪われますよ」
「だって、まだ結婚する気ないもん」
「だから、遊んでは捨て、遊んでは捨てでっか?」
「……別に、そういうつもりじゃ」
「陰でぎょうさんの女が泣いてますよ。モテるからと言って、女を遊びの道具にしたらあかん」
「……」
「しかし、背中にぎょうさん連れてますな。ほら、また一つ増えた」
「えっ! 何が?」
「……水子の霊が」
占い師 紫 李鳥 @shiritori
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
カクヨム☆ダイアリー/紫 李鳥
★15 エッセイ・ノンフィクション 連載中 14話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます