うぅん……切ないです。
本当に悪いのは何なんでしょうね?
それぞれの人の立つ視点によってそれが変わるからこそ、ラルフは誰も責め切れないのでしょうか……。
ラルフは内面が優しいのにも関わらず、王国崩壊時には仲間の騎士を切ってまで逃げましたよね。
今ではラルフが帝国に王国、それぞれの立場を俯瞰していたからこそ、そのどうしようもない板挟みの中で『自分が生き抜くこと』を優先して行動したのではないかと想像してしまいます。
とても考えさせられるエピソードでした。
また前話の戦闘描写、勢いがすごかったです!
囲まれてから周りを圧倒するまでの展開が、映像のようにあっという間に流れて行きました。
そのためにここまで一気に読んでしまい、感想もここにまとめてしまいました。
素晴らしいクライマックスです。
最後まで、楽しみに更新を待っております。
作者からの返信
# スーパー野菜人さま
コメントしてくださって、ありがとうございます!
丁寧で細かく感想を書いてくださって、本当に感激しました!(涙)
やはり戦争とは悲劇を生むばかりだと、つくづく思ってしまいます……。
最初の戦争が起きた理由とか、その目的とかは関係なく、その過程で自分の家族や知人が亡くなったら、もう理屈では片付けられないものになってしまうところが怖いんだと、スーパー野菜人さまが残してくださったコメントを読んで改めて思いました。
そしてラルフが王都陥落時に仲間を斬ってまで逃げたことですが、おっしゃった通りに『自分が生き抜くこと』を最優先にすることこそが、まさしくラルフの行動理念そのものです。
(正確に見抜いていましたので、恐れ入りました。汗)
なぜラルフがそのような行動をとるのか、その理由については、明日の連載分の中でちらっと関係する部分が出てくると思います。
戦闘部分も気に入って頂けたようで、ホッとしました。
本当にありがとうございます!
(書く時にちょっとグロいかなと、心配していました。汗)
それでは、明日の連載でこの話も一応の終わりということになりますので、是非最後までお付き合い頂ければ幸いです!
本当に、どうしてこうなってしまったんだろう。
振り返ってみても、致命的に悪かった点はなかったんです。
ラルフさんをはじめ、それぞれがそれぞれのやり方で過ごした結果、雪崩のように破滅を迎えた。
ひたすらに、やるせないです。
作者からの返信
# 上野文さま
コメントして頂き、ありがとうございます。
あえて致命的な点を挙げるとすれば、密告した自警団が直接的な原因ではないですかね。
リックの、レナに対する淡い恋心からくる、新参者ラルフに向けられた嫉妬も絡んで、そういう結果となりました。
だからといって、誰かが純粋な悪意だけで動いた……ってわけでもないですが。
(あ、でも自警団のダニエルは、前にラルフが自分の提案を断った腹いせと、通報することによる褒賞目当ての俗物的な考えでの行動ですから、悪意といえば悪意ですね。汗)
そのどうしようもない、誰も意図しなかった破滅が突然訪れる虚しさ、やるせない感じを少しでも伝えることができたのなら嬉しいです。
それでは、《亡国の騎士とユリカゴの少女》の話は次回で最後となりますので、お手すきの際にまたお読み頂けたら幸いです。