科学…よりも展開が楽しい。

最近とくに多い「ざまぁ」は少なく、むしろ主人公の誠実な態度と、飽きない展開が心地よい。

科学的手法を用いた魔法解釈がメインの小説…ではない。科学に関しては残念ながら、知識不足と描写不足を感じる。「そういうことだったのか!」という謎解きや推理に通じる楽しみはない。
考察にも矛盾が多少あり、例えば電気を流すものは魔法を通す、というのは大気を経由して魔法を使える設定と合わない。

魅せるのは主人公の信念と、かっこよさ。
ガリレオやエジソン等、偶像化された過去の偉人伝を読むのと同様な面白さが好きな人にオススメしたい。