黒い木の後悔
大好きな物語を洞に抱いて、地に根を張った樹木は、次々に色を変える花達を、とりどりに囀る小鳥達を、遠目に見ながら何ものにも染まらない。それは気高いようで、ただ養分をうまく吸えないだけ。後になって新しいものをその身に取り入れようとして初めて気づく。目移りできる者の偉大さに。
いつしか木は身動きが取れないまま、最後の葉を落とした。
2020/04/09
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