ひなたぼっこ生活 8日目
テスト2日目
今日も今日とて眠気との戦い
家を出る際に
持ち物チェックを行った
「筆箱よし、財布よし、エナドリよし、
洗濯バサミよし、提出物よし、ノートよし
ワサビよし、カラシよし、ハリセンよし!
忘れ物無し!」
果たしてテストの持ち物かどうか
そこはさておき
日向は昨日と同じドジは踏むまいと
家を出てすぐ
顔中に洗濯バサミを付け
化け物のようになって登校して行った
当然の結果周りの人から
妙な視線を向けられ
校門では生徒会の人及び先生に
止められ問答無用で職員室へと連行された
説明に10分はかかったと
教室へ行くと
いつも一緒にいる
花巻
目を丸くしていた
「…??まさかそう来るとは……
ねぇ、日向…あなた女の子よね?
まさかそれで登校…?嘘よね…?」
「失礼な、こう見えても女子だぞ?私は
そこを疑うなんて……私は悲しい!
ちなみにこれで登校したのは本当だぞ。」
「あぁ……そう……なの…かぁ」
「当たり前だろう?
また倒れたらたまらんからな、フッ」
(そこでドヤ顔は要らないよ…日向……)
楓奈は何故か少し悲しくなった
「何もともあれ無事にここまで来たんだ
ここを乗り切れば私たちの勝ちだぞ?
なら本気で戦う他ないでしょう!」
「あー、そうだねぇ〜
今日で終わりだガンバロー オー。」
もうやけくそだった
「ヒイイイイィィィィ!!」
突然誰かの怯え声が聞こえた
クラスの視線が一気にそこへ集中する
そこには ペタンと座り込んでもなお
足がプルプルと震えている先生がいた
「どうしたんですかー?先生〜」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛そ、そそそそそそそそそそそそ、そこにへへへへへへへへへへへへへへへはへへへんな人ととと人
ガガガガが………………」
震えながら先生は指を指した
私に
私に?
何故?
「あの先生、私の顔に何かついてますか?」
「あ、あれ?その声……
「いやいやいや
私以外の誰に見えるんです?」
「……その洗濯バサミはなんです?」
「へっ?・・・あっ、」
その後落ち着きを取り戻した先生によって
日向は物凄く怒られた
眠気覚ましとはいえ
そんなものをつけてテストを受けようとするな、と
普通に考えてまぁ、ありえないんですけどね
「長きにわたる戦いに終止符を打ったぜええええええええ!」
「そうだねー、無事に終わったねー」
「ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「はいはい~じゃあ部活行くよ~日向~」
「ああ!やっと、やっと部活再開だ~!」
と、ウキウキラキラしている日向と
冷静沈着な楓奈は部活へと向かった
ひなたぼっこと理想の生活 一条 遼 @DAIFK
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