ひなたぼっこ生活7日目

テスト当日

朝8時半

日向の通う学校にて事件は起こった


日向は後ろから思いっきり殴られた

それにより

今にも意識が飛びそうだった


気を緩めれば意識を一瞬で刈り取られる

舌を噛み気絶を防ぐ

この技を日向は完全にマスターしていた


額から垂れる液体を拭い

何とか敵に立ち向かう


だが、敵の姿が一切見えなかった

そのうちにだんだん

視界がボーッとボヤけ始め

瞼が重く下へ下へ落ち始める


近くにいた仲のいい人が

叫ぶ、「ダメ…お願い……起きてっ!」


しかしほとんど満身創痍な日向へ

敵の猛攻は止まるところを知らなかった


(あぁ…私はここで死ぬのか………)


そうして、ついに耐えきれず

日向は深い闇の中へと落ちていった………


今まで寝る間も惜しんで

積み上げたものが

まるで雪崩のように崩れ去る


全ての努力が無駄だと嘲笑うように





テスト当日、

日向は睡魔によって沈んでしまった



決して一夜漬けやテスト週間に入ってからしか

勉強をしていないわけでもなく

要領が悪い訳でもない

どちらかと言うと日向は出来る子

要するに成績は良い方である

一つの学年で300人いるこの学校で

順位はいつも10位代をキープ


しかし、普段勉強をするところを

親にみせたりはせず

また、順位が書いてある紙を

いつも貰ったら数分後には無くしているため

取っている、という証明ができず

嘘では?と疑惑がかかっていた

その上

ひなたぼっこ&昼寝リラックスタイム

しているところばかりを

見られてしまうため


勉強をしろとネチネチ言われ

カチンと来てしまい


学年1位を取ってやると

宣言してしまったがために

猛勉強をせざるを得ない状況になってしまった


そして寝なかったツケが

初日初教科で来てしまった


あと、10分したら始まってしまうが

旅に出たまま帰って来れておらず


果たして一体どうなるのか……。











※その後友達に叩き起してもらい

また、顔中に持参した洗濯バサミを

これでもかと、いうくらい付け

カフェイン及びエナジードリンクを

大量に摂取し初日は比較的無事に乗り切った

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