1000話 閑話 若さ故の過ち

 ■第7使徒 10年 11月8日


 ルテティア総督シクスーより大元帥にしてラヴェンナ卿アルフレード・ラヴェンナ・デッラ・スカラ様へ


 拝啓。

 大元帥と大元帥の軍隊に変わりがなければなによりです。

 大元帥が公式に示された見解により私は、皆と共に信じられないほどの喜びを感じました。

 というのも、大元帥が示してくださった教会への支持は、平和への道筋として光り輝き、人々の大きな希望となるからです。

 そして、あの自称女神に踊らされる軽薄な輩共を打ちのめすことにもなるでしょう。


 大元帥が私に下さった手紙は、私を思うお気持ちが、ほんの少ししか示されていませんが、私には嬉しいものでした。

 私が大きな喜びに感じるのは、自分の果たした務めを認めてもらえることです。

 その尽力に見合った返礼のないときでも、自分の背負う義務が多いことを私は喜んで辛抱しましょう。

 私がどれほど大元帥に貢献しても、身近な仲にしていただけないようですが……。

 平和に対する熱意が私たちを強く結び合わせるでしょう。


 また、大元帥の手紙に見当たらず残念に思ったことを分かっていただきたいので、率直に記しておきます。

 そうすることが、私の性格からも、大元帥と教会の友誼の点からも必要でしょう。

 つまり欠けていたものは私の業績に関してです。

 大元帥と教会の緊密な関係と、世界の置かれている憂慮すべき状況に鑑みて……。

 大元帥が、私の行為に対して祝辞を述べていただけることを期待していました。

 それを大元帥が省略してしまったのは、誰かの心情を損なうのでは……と懸念されたからでしょうか?


 私が民のために成し遂げつつあることは、世界中から是とされる偉業であると確信しております。

 世にも稀なる聡明そうめいさを持つ大元帥ですから、心配しておりません。

 私がことを成し遂げた暁には、如何なる熟慮と勇気によったのかをお認めになるでしょう。

 そのときは胸を張って大元帥にお目に掛かりたいと思います。

 きっと大元帥は私を温かく迎えてくれるでしょう。



 ■第7使徒 10年 11月19日


 文無し総督シクスーより大元帥顧問ルルーシュへ。


 幸福と痴愚の女神を自称する輩の言葉に民は不思議なほど平静だ。

 民が教会の矛盾を糾弾するため、大挙して押し寄せると恐れていたのだがね。

 杞憂だったらしい。


 だからと平穏無事に済まない。

 教会権威が弱体化したと思い込んだ高利貸共が、懲りずに私を恫喝してきたのだ。

 それは恐れるに足りない。


 なにより私が恐れるのは、任期が伸びることだ。

 君は『私が世迷い言をほざいては窮地に立つ悪癖がある』と指摘してくれたろう。


 総督を任じる議論になったとき私は、任期が1年では短すぎると主張した。

 まさかそのときは、行政経験のない自分が総督に任じられるとは思わなかったのだ。

 3年は必要と主張したところ、私にお鉢が回ってきた。

 もう笑うしかないだろう。


 そこで心配なのは『私が見事に統治をしているので、落ち着くまで任せる』となったら?

 とても耐えられそうにない。


 苦悶する私の脳裏に、君がと自嘲した詩の1節が頭をよぎる。


『恋人に約束を破られた男の夜は長い。

1日が長いのは、請負仕事をしている者たち。

1年が永遠に感じるのは、親から看守と間違うほどに過度な束縛を受ける子供』


 私の任期である3年はのろのろと進む。

 忌ま忌ましい思いで一杯なのだ。


 なぜ過去を掘り返すのだ? と君はいうだろう。


 前々から言っているが……。

 私は君の詩が大好きなのだ。

 君は『自分に才能がなかったからだ』と自嘲するが……とんでもない。

 鋭い視点と豊かな表現は見事なものだ。

 君程風刺を巧みに為すものを私は知らない。

 君が詩人として大成出来なかったのは、アラン王国民に見る目がなかったからだ。


 ついでに言っておくと、私の統治が成功しているのは、君の詩によるものだ。


 君が欲望の恐ろしさを歌った詩があったろう。



 良心という名の痩せ細った鼠が、富と呼ばれる米櫃こめびつに迷い込んだ。

 鼠は最初の1粒を遠慮がちに頰張る。

 もう1粒……と食べる数は増えていき、食べ疲れるまで、米をむさぼり食った。

 ひとしきり食べた後、外にでようとしたものの、体が太ってでられない。

 鼠が気配を感じて振り返る。

 欲望という名の猫が舌なめずりをしていた。


『逃げたければ痩せることだね。

窮屈な穴は、痩せているときに入ったのだから』


 鼠が米櫃こめびつからでて来ることはなかった。

 良心とはなんと痩せ細って儚いものよ。



 この詩から教訓としたのだ。


 たとえ良心を持っていても、自制を失えば、良心は欲望の餌になってしまう。

 故に私は、民に迷惑を掛けずに、銅貨1枚たりとも奪わないと心に決めたのだ。

 1枚でも奪うと見境がなくなるのは明白なのだから。


 禁酒より節酒がはるかに難しい、とはよく言ったものだ。


 私がやせ我慢をしているとか誹謗ひぼう中傷を受けるが、誹謗ひぼう中傷の存在が、私の正しさを証明していると思っている。

 


 ■第7使徒 10年 12月4日


 文無し総督シクスーより大元帥顧問ルルーシュへ。

 

 若さ故の過ちを引用したことに君は憤慨したようだが、私の事情を察してくれると嬉しい。

 任期が伸びるかもしれない不安と戦いながら善政を続けるのは、心の支えが必要なのだ。


 民の生活が落ち着いてきたせいか、総督府を訪ねる民の数が減っている。

 以前は挨拶だけでも訪れてくれたのに。


 それでも私は恨まない。

 君の詩を思い起こすのだ。


 またか……と言わないでくれ。

 君にとってラヴェンナ卿のトロッコ忘れたい過去であろうと……私にとっては素晴らしいものなのだ。



 人の心は畑に似ている。

 手入れを怠ると、恩知らずの実を結ぶだろう。

 それは毎年結ぶことになる。

 立派な人でいたければ、畑の手入れを怠るな。


 たとえ隣人が手入れを怠っていたとしても文句を言わないこと。

 隣人の畑に文句を言えば、己の畑を手入れするより、文句をつけることに熱心になる。

 手入れはおろかになり、畑は荒廃するだろう。

 荒廃した心の畑には、憤怒や蔑視が実を結ぶ。

 これらの実は棘だらけで、畑の持ち主の心は傷だらけになるだろう。

 傷ついた心は暴れるが故に、棘で己を傷つける。

 痛みを忘れるときは、激情で我を忘れているときだけだ。


 かくして心の畑は、豊かな実りを結ばない、怒りと苦痛に満ちた牢獄となる。


 なかなかいい詩ではないか。

 

 君さえ許せば『若さ故の過ち』と称した詩集を刊行してほしい。

 でも無理だろうね。

 君は私ほどではないが……奥ゆかしいのだから。


 しかも君には過去を振り返る暇などないはずだ。

 詩ではなく政治という世界で戦っているのだからね。


 ああ……安心したまえ。

 民に君の詩を教えることはしていない。

 これは私だけの贅沢な趣味なのだ。


 だから民の教化は司祭に任せているよ。

 幸い民は衣食が足りつつあるので、民心の荒廃は収まりつつある。

 それでも私は不安なのだ。


 あの自称女神の言葉は、教会の内包する矛盾を指摘している。

 民がなにかの拍子に気付いたとき……私はどうすべきだろうか。

 想像しただけで身震いが止まらない。


 それでも踏みとどまることが、私に課された義務であり喜びなのだろう。

 ここでも君の詩が蘇る。


 寒さに凍える狐が暖かそうな洞窟の前で尻込みしている。

 それを眺めるカラスが狐に問う。


『寒さに震えているのだろう。

なぜ洞窟に入らないのだ?』


 狐は答える。


『だって怖いのです。

穴に入る足跡はあっても、でて来る足跡はないのですから』


 あらゆる示唆に富んだ詩ではないか。


 恐怖という寒さを避けるため、逃げという洞窟に踏み込んだら、二度と勇気は取り戻せないのだろう。


 話題を変えよう。

 此方が本題だ。

 君も知っているとおり、大元帥から、知識人たちについてのご下問があった。

 あの如何わしい連中偉大なる刷新の危険性を感じられたのだろうか。


 サロモンへの攻勢がはじまったのに、なぜ知識人を気にするのか不思議に思う。

 それでも、私の思うところを率直にお答えした。


 ただ言葉に不足していると心配になったのだ。

 礼儀に叶う言葉を選んでしまったので、いささか抽象的な表現に留まってしまった。

 そこで君に我が意を補足していただきたい。

 私が彼らに心を寄せていると誤解されては遺憾なのだ。


 彼らは、あらゆる問題の病巣が、国や文化慣習の壁に起因すると考えている。

 国の利益がぶつかるから戦争が起こり、慣習や文化の違いが摩擦を生じる……といった具合にだ。

 すべての違いをなくせば、相互不理解による問題が消えると考えているらしい。

 たしかに一理あることは認めよう。

 

 だが彼らの主張するように、すべての違いをなくして世界をひとつにしたらどうなのか?

 問題がなくなるとは思えない。

 別の問題が起こるだけだ。

 

 その問題をなくそうとして、次々と違いを否定するだろう。

 杞憂きゆうではないかって?

 とんでもない!


 彼らは、男女の性別すらなくそうとしているのだ。

 それも善意に従って。


 男女は神が作りたまうもので、与えられた役割が異なることを無視するとは……なんたる傲慢ごうまんか!!

 

 大元帥もおっしゃっていた。


『地域毎の文化風習とは、その土地で生きるために時間を掛けて最適化されながら浸透したものです。

それを無視した統治など机上の空論でしょう』


 まさに我が意を得たり! と膝を叩いたよ。

 

 同様に家族には、家族の文化がある。

 彼らをそれすら否定するのだ。


 政治的正しさはすべてに勝るとして。


 その政治的正しさとは本当に正しいのか?

 そう問いたところ、偏見と差別に満ちた古い人間とかみつかれた。

 『完璧な正しさを否定するのは目覚めていない老害の証拠だ』とレッテルも貼られたよ。

 私は38歳なのだがね。


 かみつくのはいい。

 正しさとは誰が保証するのだ?


 常に正しいのは神のみ。

 人の身で完全なる正しさを求めるなど、傲慢ごうまんと評するのが可愛いほどの気持ち悪さだ。


 人は常に過ちを犯すからこそ、己を振り返り、常に謙虚であらねばなるまい。

 過ちを犯さぬより悔い改めて前に進む。

 これこそが人としての生だろう。

 他人の過ちを正す前に、己の過ちを省みる。

 これこそ人としてのありかたではないか。

 なにより美しくない。

 ただなにもない平野より、起伏に富んだ人生のほうが美しいとさえ思う。

 それがどれだけ本人にとって不本意な人生であったとしてもだ。


 弱き心を抱えて、過ちを犯しながらも生き抜いた人を誰が馬鹿に出来ようか。

 平野より沼や崖だらけの不毛の地のほうが、その人が生きた証だろう。

 言われた方は迷惑だと思うだろうがね。

 兎に角……人は過ちを諭しても正すことは困難だ。

 悲しいことだがね。


 最も多くの過ちを正すのは、正しい行いを目の当たりにすることだ。

 聖職者としてはあるまじき言葉だが、君にだけは正直に伝えておこう。

 正しい行いを見ても、なんら恥じることがない輩を救う術を私は知らない。


 つい熱が入ってしまった。

 昔君と議論したことを思いだすよ。


 完璧な正しさを声高に叫ぶ連中は、極めて醜悪で傲慢ごうまんだ。

 それでいて大元帥を傲慢ごうまんだと非難するのはなぜだ?

 大元帥は、正しさを我らに押しつけてきたことはない。

 『神のものは神に、人のものは人に』を守っているのだ。

 

 君のいうとおり『彼らの不満は自分が統治出来ないから』だろうか。

 そもそも彼らには力量どころか責任を負う覚悟もない。

 ただ統治という支配欲を満たしたいだけだ。


 これも聖職者としてあるまじきことだが、私は彼らを人として見なせなくなってきている。

 『自分が死すべき人間であることを忘れるなメメント・モリ』を捨て去ると、人はああなるようだ。


 彼らは内心で宗教を否定する。

 表向きは尊重すると言いながらだ。


 政治的正しさは神の教えと相容れない部分が多い。

 今は敵を増やしたくないからだろうか。

 そのわりに狂犬のように方々にかみついているが。


 そもそも、文化や慣習などの伝統を軽んじる姿勢はいただけない。

 新進気鋭とされる知識人たちは、新しいものが大好きだ。

 彼らは口々にこう叫ぶ、『古いものはすべてダメだ』と。


 では古いものとはなんだ?

 1年前が古いのか? 10年前か? 仮に10年前をそうするなら、10年に1日足りないものは新しいのか……。

 古い新しいなどの定義自体がナンセンスだ。

 時代に合うかで判断すべきだろう。


 ところが彼らは、そのような判断を玉虫色として忌み嫌うのだ。

 彼らの若さを私は許そうと思う。

 若さとは、過度な理想を求めることは理解しているからね。

 

 君にとっては初耳だろうが……彼らから私の統治に対する意見が届いたのだよ。

 一言で言えば清廉というパフォーマンスに終始しており、善政に向けた実行力に欠けている。

 高利貸と妥協しているとすら非難してくるのだ。


 彼らは剣で邪魔者を消し去ることのみが果断だ……と勘違いしているらしい。

 そのわりにお仲間の不祥事はなかったことにする。

 都合のよい良心があったものだ。


 彼らのように、他人に峻厳で、身内に甘ければ、どれだけ幸せに生きられることか!

 ただしそれは獣の幸福で、人の幸福ではない。

 彼らの世界は、白か黒で単純化されている。

 もっと正確に言えば、自分たちに全面服従するか、敵しか存在しない世界だ。

 人間そのものが複雑怪奇という現実を直視していない。


 複雑だからこそ人は神に正しさを求めてすがるのだ。

 

 極めて危険な思想だが……私はそこまで危惧していない。

 傲慢ごうまんに気付かない者たちは、神の雷に撃たれるのが運命なのだ。


 だが傲慢ごうまんなる者たちは、大元帥を後ろから刺す機会を窺っているだろう。

 私が案じていたと伝えてほしい。


 最後に手紙が長くなってしまった非礼をどうか許されるように。


 

 ■第7使徒 10年 12月6日


 ルテティア総督シクスーより大元帥顧問ルルーシュへ。


 安心してくれたまえ。

 今回は真面目な話だ。


 まず手紙を連続して送る非礼に及んだ理由を語ろう。


 これは君の功績としてほしい。

 私からの情報であることは伏せてほしいのだ。


 ランゴバルド王国内で大元帥の代理人が……名前は知らないが……情報収集をしているはずだ。

 何処どこかの家の執事をしていた男らしい。

 彼を消そうとする動きがある。


 なぜ知ったのか?

 答えは簡単だ。

 私が弁論を教えた元弟子君から珍しく手紙が届いたからね。

 それで君は、誰のことだか分かるだろう?


 元弟子君が、あの如何わしい連中偉大なる刷新の仲間になっているとは嘆かわしいかぎりだ。

 彼にはもっと哲学を教えるべきだったと後悔している。


 泣き言はよそう。


 元弟子君は、大元帥からの報復を恐れている。

 市民ひとり殺されたのに軍隊を動かしたことは有名だからね。

 代理人が市民でなくても、仕事を任せた人物が殺されて黙っている、と楽観視出来なかったのだろう。

 それこそ関係者すべてを網に掛けるのでは……と恐れているのだ。

 知らぬ存ぜぬで通せるほど甘い相手ではない。

 大元帥は、あのモデスト・シャロン卿毒蜘蛛を手なずける程の人物なのだ。

 油断するほうが馬鹿だろうな。


 だから代理人を引き上げさせてほしいようだ。

 まだ計画段階らしい。

 今なら間に合うだろう。


 元弟子君は、あの如何わしい連中偉大なる刷新を裏切るのは怖いが、大元帥も怖いと考えている。


 なぜ代理人を……と思ったが、代理人を憎んでいる人物がいるようなのだ。

 詳しい理由は分からない。

 

 

 かくして元弟子君は困り果てたらしい。

 ルテティア総督をしている私に泣きついてきた。

 私なら、うまく自分のことを隠しながら、警告を伝えてくれると思ったようだ。

 

 私はあの如何わしい連中偉大なる刷新から距離を置けと忠告はしたがね。

 果たして聞き届けてくれるのやら……。



 そうだ。

 非礼な手紙を送った、もうひとつの理由についても告白しよう。


 今朝、総督府の前に、鶏の生首が転がっていた。

 高利貸共からの警告だろう。


 大元帥が商売を認可制にしたのは、私の差し金と思い込んだらしいからな。

 認可制となってから、彼らは好き勝手に出来なくなった。

 不許可の理由が公示されるからだ。


 たとえルテティア地方の認可が下りなくても、他所で商売を……とはいかないだろう。

 他の総督も、大元帥を憚って、自分のところだけ認める勇気はない。


 今は、サロモンと戦うために人々が一致団結せねばならぬときだろう。

 それなのに私を恫喝するなど嘆かわしいかぎりだ。

 勿論、ただの恫喝だと甘く見てはいない。

 人は銅貨1枚を理由に人を殺す罪深き生き物だ。


 騎士団は私に腕利きの護衛をつけてくれることになった。

 なにより君と競争は続いている。

 私がここで死ぬわけにはいかないだろう?


 私が君より先に死んだら、君が弔辞を述べて墓碑銘を刻む約束だ。

 ところが、君ときたら、私がどれだけ望んでも、簡素な言葉を贈ると断言する始末。

 墓碑銘なら『我が友』がせいぜいと言われたときは、開いた口がふさがらなかった。


 君が先に死んだら、私が弔辞を送り、墓碑銘を刻む。

 を朗読するし、これを墓碑銘とする。


 そう私が言ったときの君の嫌そうな顔は傑作だった。

 思いだす度に笑いがこみ上げてくる。


 お互い先にくたばるわけにはいかない……と笑い合った日々が懐かしいものだ。

 だが過去を懐かしむのは、お互いが老境に達してからにしようではないか。



 友よ互いに壮健であろう。


 私はナイフに注意をする。

 君は健康に注意をしてくれたまえ。


 私はここで死ぬ気などない。


 なにより私は、老境に至ったとき、残された短い時間を君と分かち合いたいからだ。

 昔を懐かしみつつ『今の若者はなっていない』などと月並みの愚痴を吐いて笑い合おうではないか。

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