第3話
*設定に矛盾が生じるため主人公と幼馴染みの年齢を15歳から13歳に変更させて頂きたいと思います。ご理解の程よろしくお願いします。
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俺はレベルを上げ、ティアを救うために旅に出ることにした。
「おじさん、おばさん、俺ティアを助けに行ってくるよ」
二人に言うとおじさんが盛大にため息をついた。
かなり酔っているようだ。
「やめておけ。無駄死にするだけだ。なんてったってお前は無適合者なんだからな!」
「ちょっとあなた!」
「事実だろうが。それに俺は「確かに」
「確かに俺は無適合者でした。しかし俺は力を手に入れたんです。この 《彗光眼》を。これのおかげで俺にも魔法が使えるようになった。」
「でたらめもたいがいにしろ!お前は「へぇー」
俺は彗光眼でおじさんを見た。すると面白い事が分かった。
「おじさん、結構強いじゃないですかー。それこそ、聖剣戦争の徴兵対象くらいに」
おじさんの顔が歪んだ
「なるほどーおじさんは父さんを見殺しにして自分だけ村でのうのうと生きていたんですか。俺を引き取ったのはその償いってところかなー」
おじさんの顔が真っ青になった
「安心してください。おじさんは間違ってはいない。親としては正解なくらいだ」
おじさんの顔に後悔の色が浮かぶ
「でも、親を失った俺の悲しみは分からないだろ。あなたが間違っていないとしても優しかった父さんを奪ったのを俺は許さない」
俺が睨みを聞かせるとおじさんが泣きながら謝ってきた
「すまなかった!!!俺は家族を守るためとはいえ君の父さんを...親友であるバルンを見殺しにした!許してもらうつもりはないが本当に!本当にすまなかった!!!」
「まぁそれについては今は言及しませんけど。これで分かりましたよね?俺は力を手に入れました。この力を使ってティアを取り返します」
俺は言葉に決意を込めながら言った。
「分かった。こんな事を君に言う資格は無いのかもしれないが、ティアを必ず助けると約束してくれ」
「分かりました。約束します。では俺はこれで行きますね」
おじさんは泣きながら、おばさんは黙って。しかし微笑みながら俺を見送っていた。
そして俺は魔獣の居る森へと走っていった。
俺は昨日の夜、自分の能力について調べてみた。
まだ彗光眼を使いこなせていないが一部の能力については知ることができた。
まずは彗光眼。これは見た相手のステータスなどを見る事ができる。オン、オフは自分で切り替える事が出来、発動している間は目が翡翠色に変化する。集中力によって見える量が変わり、知りたい情報は取捨選択出来る。鑑定スキルや魔道具よりも正確に相手の情報を見ることが出来る。魔法の詳細なども慣れれば見えるようになった。
現時点で使用できる魔法は契約、陰魔法、化魔法、夜魔法、星魔法だ。
これらは契約を除いて俺の
まだまだ分からないことは山積みだ。彗光眼によって得られたスキルについてはある程度知ることができた。
まずは契約。
これは文字通り相手との契約を絶対とする魔法だ。そして契約の内容を違えると予め決めておいた《罰》が下る様になっているこの契約はお互いの了承、又は契約の達成によって解除することができる。
次に陰魔法。
これは影に関する魔法が多い。今使えるのは、《影容》と 《影異動》だ。
《影容》は影に物を取り込む魔法だ。超微量の魔力で使用できる上に、容量もレベルと熟練度に応じて増える。
契約した他人の影に入ることは出来るが、自分の影には入ることができない。相手に何も持っていないと思わせておいたり、重さを感じないため重量のある武器も持ち歩けるという面においてかなり強い。相手の影に入ることができるため、あの勇者からティアを取り返す上でかなり役に立つはずだ。
《影異動》は契約した相手の影を通じて移動する魔法だ。
契約している相手の影からしか移動できないが、距離に関係なく移動ができるという点においては非常に優秀な魔法だ。
そして化魔法。
これは汎用性が効く。
今使えるのは 《幻視》、 《変質》、 《魔成》だ。
幻視は自分の姿を相手に誤認させる事ができる。だが自分よりも最低3以上レベルが低くないと効果がない。
変質は物質を変化させる事ができ、魔成は一から物を作ることができる。これは錬金術にも似ているが、錬金術が等価交換なのに対して、魔力で物を作れる点において凄まじく優秀だ。しかし作りたい物の構造を意識しないといけないため、集中力や知識が要るが、集中力には自信があるし、知識も昔に錬金術師を目指した事もあってかなりある。それに知らない部分は知っていけばいい。
この二つの魔法の熟練度を上げれば魔法の改変が可能になるらしい。それは絶対に手に入れておかないといけない。あいつに勝つにはこの魔法が鍵になるだろう。
そして夜魔法。
これは攻撃に特化した魔法だ。
今使えるのは 《暗転》、 《闇火》、 《無音》だ。
暗転は対象を眠らせる魔法だ。この魔法の効果中は自分の記憶から任意のものを”夢”として見せることができる。ただし自分が対象よりもレベルが20以上高くないと効果がないため、勇者にはおそらく使えないが、ほかの用途で使えるだろう。
闇火は攻撃魔法であり、これは最初は手のひらに収まる程度しか使えないが、使用者によって進化していく優れものだ。熟練度で進化していくから基本的にこれは使っていこう。
無音は文字通り音を消す魔法だ。しかし自分の音だけではなく他人の音も消すことができる。消す音も取捨選択でき、非常に使い勝手が良い。
最後に星魔法。
これは今は謎が多い。彗光眼でも詳細があまり分からなかった。
使用はできるらしいが使い方が全くもって分からない。
彗光眼を成長させていけば使えるかもしれない。
今はまず強くなることを考えよう。相手は勇者だ。今の手札だけでは勝てないだろう。
あと一年で学園がある。恐らく勇者は王都にある学園に通うことになるだろう。
学問については問題ない。同世代の誰にも負けない自信がある。
この村の近くには魔物が大量にいる魔の森がある。そこで修業をしよう。
...もう奪われないように。
幼馴染みを守るために俺は再び魔王を目指す レン-kon(4月30日まで更新不可) @daichiotk
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