迎える命(三)
「──《高天原に神留ります
お祖父様が上げられる祝詞は実に清廉だ。
昔、祝詞を教えてくださった折、このように仰っていた。
『──祝詞は、神々へ祈りを捧げるための、ひとつの方法だ。
そのご指南どおり、お祖父様ご自身も、
「──《
小さな命と義母上を守るため、霊魂の限りを尽くし、神々に呼びかけていらっしゃる。
「──《諸々の
そのお力をお貸しいただくことを、この言霊をもって──
「──《
伏して、願い奉る──
ともかく、無事に生まれて欲しい。
新たに迎える命のために、ご自身の命の灯を燃やされる、お祖父様のためにも。
不安げにお祖父様を見つめられる、神使の方のためにも。
義母上は元より、皆が心穏やかになれるように。
お祖父様とともに、私も心からの
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