これからも

今日起きた事を夏姉さんと冬乃に話した


「災難だったね〜秋〜」

「本当だよ、まさかキスされるとは」

「いきなりだったね秋夜」

「あぁ、お兄さんの初めてを取られてしまいました」


冬乃が隣で悔しがってた

すると冬乃は何かを思いつき、俺の方に向いた


「お兄さん、私とキスしてください」

「は?」


冬乃が爆弾発言をした

意味わからん


「なぜ?」

「お兄さんはその人とキスをしました。だから私とも出来ますよね?」

「そうか、全く理解できん」


本当冬乃は昔から何を考えてるかわからない

何で俺が奈々とキスしたから自分も出来ると思ったんだろう


「とゆう事でお兄さん、私の初めてを貰ってください」


そう言って冬乃は顔を近づけてくる 

俺は冬乃にデコピンをした


「〜!痛いですお兄さん」

「大丈夫だ冬乃、春ねぇの蹴りの方が痛グハッ」


いきなり春ねぇが顔面に蹴りを入れた

クソ痛いんだけど


「秋夜、なんか言った?」

「それから前に言って」


俺は自分の鼻をチェックする

よし、折れてない


「俺の身体能力よりも春ねぇの蹴りの方が化け物だろ」

「秋夜、もう2、3発くらいたいの?うちはもう準備は出来てるよ?」

「やめてくれ春ねぇ、俺はまだ死にたくない」


やっぱり春ねぇの蹴りは世界狙えるだろ


「あ〜そういえば〜みんなに〜お土産があるよ〜」


そう言って夏姉さんは隣に置いといたカバンの中から袋を出した


「そっか夏姉さん友達と遊びに行ってたんだっけ」

「どこ行ってたの夏美?」

「水族館だよ〜」


そう言いながら袋の中からストラップを取り出した


「はいこれが〜お姉ちゃんの〜」

「ありがと、夏美」

「次は〜はい秋、お土産〜」

「ありがとう夏姉さん、大事にするよ」

「最後に〜はい冬〜」

「ありがとうございます夏美お姉さん」


そのストラップにはイルカが付いてた

それぞれ色が違くて、俺のはオレンジで、春ねぇのはピンクで、冬乃のは白だった


「ワタシも同じ物を買ったよ〜」


夏姉さんも青いイルカのストラップを出した


「色は〜みんなの名前に〜付いている季節を〜イメージしたよ〜」

「いいじゃん夏美、かわいいよ」

「そうだな、携帯にでも付けるか」

「そうですね」


みんな、ストラップを携帯に付けた


「よし、いい感じじゃん」

「みんなお揃いだね、ありがと夏美」

「どういたしまして〜」

「お兄さんとお揃いです!これはやっぱりお兄さんと結ばれる運命です!」

「俺とじゃなくて、みんなとだ。あと、俺とお前が結ばれる運命は絶対に無い」


本当、どんな時も冬乃はブレない

まぁ、そっちの方が安心するんだけど


ふと思う


俺たち四つ子は産まれた時からずっと一緒に過ごして来た

楽しかった時や

辛かった時や

嬉しかった時や

悲しくなった時も

今までずっと一緒だった

いつか、俺たちは別々の道を歩いて行くんだろう

だけど

俺たちは兄妹であって家族でもある

だから俺はこれからも———


「どうしたの秋夜?そんな嬉しそうな顔をして?」

「いや別に、今が楽しいなって」

「だね」

「そうだね〜」

「そうですねお兄さん」


みんなと一緒にいる時間を大切にしたい


#########

どうもararaです

これで新巻家は終わりです

もしこの続きが見たかったら感想と共に書いてください

それではありがとございました!


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