第12話 憧れの♡エリート系男子

みなさん、こんにちは。


だんだんネタも減ってきたのでこの章を最後にしばらくおやすみさせていただきたいと思います♡最後にとっておきの男の子をご紹介します!


さて、みなさんの周りに何でもできてしかもかっこいい出来杉くんのような男子はいますか。今回はリアル出来杉くんエリート系男子の話をしようと思います♡


彼は中学2年のときにアメリカから転校してきました。そのため英語がペラペラの上、数学が得意でテニスもうまくバイオリンも弾けるという英才を絵に描いたような男子でした。


かえってそれが裏目に出たのか、彼のことをあまりよく思わない男子もいたようですが、わたしはいつも尊敬の眼差しで彼のことを見ていました。不思議なことにわたしは普段あまり男の子とわいわい話すことができないのですが、彼とは気を許して気軽に話すことができました。


彼と同じテニス部だったこともあり、よく彼と友達の複数人でテニスをしにいきました。男の子の力強い球を打つ練習にもなり、わたしは彼とテニスをすることが大好きでした。試合形式の練習をしたあと最後に握手をするのですが、わたしが軽く握手を済ませようとしたら彼がぎゅっと手を握ってくれてびっくりしたのと同時に嬉しかったのを覚えています。


彼とは本当に仲の良い友達だと思っていましたが、ある日、別の男の子に○○さんが好きなのは彼でしょと言われてとっさに否定したものの、どうなんだろうと胸に引っかかってしまいました。


その後も彼と同じクラスになり席が前後になると毎朝のように後ろを振り返って彼と話していました。そのときの彼の目はとても優しく、わたしを包み込んでくれるような安心感がありました。


そんなある日、また彼と友達数人でテニスをしにいきました。練習の後、テニスコートの側にあるスケート場に行こうという話になりました。しばらく滑っているとわたしの友達の女の子が彼のことが好きだと言い出し、何とスケートリンクで彼に告白しました。彼は考えさせてと言ってすぐには返答しませんでした。


その日の夜わたしはなぜか心臓がバクバクしてよく眠れませんでした。


わたしはその女の子と小学校からの古い仲だったので彼女の恋を応援したいと思い、自分の思いを必死に押し殺しました。そのせいなのか相手には本当に申し訳ないのですがわたしはすごく好きでもない人と流れで付き合ってしまいました。その後すぐに彼も彼女と付き合い始めました。わたしはすぐ付き合った相手とはお別れしましたがその後も彼と彼女の関係は続いていました。わたしの胸は今にも張り裂けそうでした。応援したい気持ちもあるのに彼に嫉妬してしまうという悪循環が続きました。


その後わたしたちが一緒に遊びに行くことはほとんどありませんでした。でも彼女とはずっと仲良しでした。しばらくしてわたしが学校を転校することになり彼らとは離れてしまいました。今の二人の関係は知りませんが、わたしにとってはじめての苦い恋の経験となったのです。


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男子あるある 白うさぎ @shirousagi369

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