第11話 はじめての♡異文化ハーフ系男子
みなさん、こんにちは。
みなさんの周りにハーフの方っていますか。今回はそんなちょっぴり変わった異文化ハーフ系男子に話をしたいと思います♡
彼とは北海道の農場にボランティアをしたときに出会いました。彼はわたしより6つ上で背が高くニュージーランドと日本のハーフでした。彼は幼少期はニュージーランドにいたらしく学校には通わずホームスクーリングをしていたようです。そのせいかちょっと変わったところがあり、日本のアニメ風のいわゆる「くさい」ことを言ってよくわたしたちを笑わせてくれました。
彼は英語も日本語もペラペラでわたしと一緒にボランティアをしていた女の子によく英語を教えてくれました。わたしたちはふざけ半分で聞いていましたが、彼はいつも真剣な眼差しで教えてくれました。彼の心はピュアそのもので日本の学校にいたらきっといじられっぱなしだったと思います。でもわたしにはそんな彼がかえって新鮮で、一緒にいて安心できる存在でした。
あるとき、一緒にボランティアをしていた女の子が牧場主にセクハラを受けるという事件がおきました。牧場主は外国人だったのでボディータッチのつもりだったのかもしれませんが、彼はその子のことを誰よりも心配し、その子と牧場主が二人きりにならないようにいつも見張っていました。わたしは彼がその子のことをあまりに心配するので少し複雑な気持ちになっていました。そんなある日、また彼がその子と牧場主が二人きりにならないように画策していたとき、ふと彼の何の下心もないただ女の子を男性から守りたいという真摯な愛を感じ、わたしも彼の計画に加勢してその子を牧場主から離すことができました。わたしが彼の計画に乗る発言をしたとき彼はわたしの頭をなでてくれました。そのときわたしの心にじわあっと温かいものが広がったのを覚えています。
彼が牧場を去るとき、彼はわたしにハグをしてくれました。あんなに熱くて気持ちのこもったハグははじめてでした。彼が去っていく姿を見ながらわたしは泣きそうになりました。その後の数日間は彼がいないことの虚無感に苛まれていました。
その後、何日かすると彼からテレビ電話が来ました。他の人にかけてもいいはずなのにわたしに最初にかけてくれたことがすごい嬉しかったのです。ボランティアから帰った後も彼とよくテレビ電話で話しました。一度民泊のできる彼の家に泊まりに行きたいと思っています。
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