走る
黒対白華
遠い→近く
近付きたくてどれだけ追いかけても君に届かなくて
むしろ君に置いていかれる
君に手を伸ばしてもいつも掴むものは空だった
だから、追いかけるのを諦めて本当の世界で落ちようとした時
俺の手を掴んで
止めてくれた
助けてくれた
見てない様でちゃんと見てくれている
置いて行くようで置いて行かないようにしてくれている
そんな君の余裕が俺にも欲しい
ある時君は走るのをやめ、蹲った
走り寄ると大きな杭のようなものが胸に突き刺さっていた
色んな言葉に傷つけられ
色んな人に裏切られ
走れ無くなっていた
俺には、ただ傍にいて
子供のように泣きじゃくる君を
苦しみもがく君を
優しく抱きしめるしか出来なかった
君も僕と同じだって苦しむ君を見てやっと気付いた
君が泣き止んだ時、
今まで僕の周りは暗くあったのに
今は幼い日に見た美しい太陽がみえた
これからはきっと2人で支え合いながら
終わりを迎えるその日まで走って進めるんだろう
走る 黒対白華 @kiminokoe
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます