走る

黒対白華

遠い→近く

近付きたくてどれだけ追いかけても君に届かなくて

むしろ君に置いていかれる


君に手を伸ばしてもいつも掴むものは空だった


だから、追いかけるのを諦めて本当の世界で落ちようとした時


俺の手を掴んで

止めてくれた

助けてくれた


見てない様でちゃんと見てくれている

置いて行くようで置いて行かないようにしてくれている


そんな君の余裕が俺にも欲しい



ある時君は走るのをやめ、蹲った

走り寄ると大きな杭のようなものが胸に突き刺さっていた


色んな言葉に傷つけられ

色んな人に裏切られ


走れ無くなっていた


俺には、ただ傍にいて

子供のように泣きじゃくる君を

苦しみもがく君を

優しく抱きしめるしか出来なかった


君も僕と同じだって苦しむ君を見てやっと気付いた


君が泣き止んだ時、

今まで僕の周りは暗くあったのに

今は幼い日に見た美しい太陽がみえた


これからはきっと2人で支え合いながら

終わりを迎えるその日まで走って進めるんだろう

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走る 黒対白華 @kiminokoe

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