神話で語られる神器、世界に恐れられし邪龍、人智を越えた仙人。
多くの伝説が形ある物として有る世界で、優れた魔法使いである主人公の成長を描いていくファンタジー作品となっています。
この物語の一番の売りと言えるのは、多くの神話や逸話を元にしている点と言えます。
よくあるファンタジー作品では、参考にされる神話は1つか2つが精々です。
しかし、この作品では本当に多彩な話が用いられ、それらも上澄みをすくっただけではなく詳細を理解した上で、物語にマッチさせています。
次にどんな神話のどんなキャラクターが登場するのか。それを考えるだけでもワクワクでき、楽しみに思える作品です。
ぜひ読んでみてください。
主人公はブリタニア王立魔導学園に所属し、魔術科の臨時講師も務めている少年、双魔。
彼はある日、学園長に呼び出されて、世界を滅ぼす程の力を持つと言われる神話級の遺物である少女、ティルフィングと契約する。
三部の途中まで拝読している所ですが、遺物と主人がパートナーになる、という設定がとても格好良くて楽しく、それぞれのペアの関係性なども違っていて、読んでいるうちにどんどん引き込まれていきます!
戦闘場面も主人公さんが植物にまつわる魔術を使うのが新鮮で格好良いですし、主人公さんの覚醒場面などは驚く展開が待っているので、是非読んで確かめてみて欲しいです!
個人的に推したいのは二部の京都編で、京都の街並みや食事など、それまで主人公達がいた環境とは異なりぐっと読者の日常に近い世界になるので、読んでいる内に親近感を覚えるのではないでしょうか。
そして私の推しの二章のヒロインであり、主人公の双魔くんの幼馴染である鏡華ちゃんが一途でおっとりかわいいお姉さんでとってもかわいいです!
いざという時には肝が据わった態度で立ち向かえるギャップもあって素敵なので、京都編は特に読んでみて欲しいです…!
他にもかわいいヒロインさん達が出てくるのですが、それぞれ個性豊かでとても魅力的で、ヒロインさん達一人一人にスポットを当ててしっかり書かれていらっしゃるので、きっと読んだ方にも推しになるヒロインさんが見つかるのではないでしょうか。
テンションが低くのんびりしている双魔と、天真爛漫で元気いっぱいの少女ティルフィング。
因果が結ぶ二人の物語がどう進んでいくのか、この先もとっても楽しみな作品です!
王立魔道学園で学びながら、臨時講師も兼任する主人公の双魔は、淡々と勉学も先生業もこなします。
常にローテンションで変わり者な性格ではありますが、知識も技術もあり、先生や学生からの評判も高く、眉目秀麗な親友もいる。
家にはお世話をしてくれる、割烹着の似合う美女もいる。
割と恵まれた環境では?と思いきや、彼には「契約遺物」がいませんでした。遺物とは、神々がもたらした道具のような物ではありますが、術者との主従関係でその力を発揮する、式神のような存在。
人型ですし、言語も堪能、見た目も色々です。
ある日双魔は、ひょんなことから遺物の中でも最高クラスな「神話級遺物」であり「美少女」でもあるティルフィングに気に入られ、契約することになります。
この二人が今後、どんなことに巻き込まれ、どう乗り越えていくのか。
確立された世界観や設定に、貴方も必ずのめり込むことでしょう。
神秘の世界へ、ようこそ!