6月4日 抗議デモ
アメリカでは、白人警官が黒人のジョージ・フロイドさんを死なせてしまったことを発端に、抗議デモが140都市に広がっています。夜間外出禁止令が40都市に出されました。新型コロナウイルス感染拡大の中でのデモ、人々の思いの強さを感じます。
こ : 黒人の
う : 運命変える
ぎ : 義勇軍
で : 伝播してゆく
も : 猛虎となって
人種差別に対し、黒人は過去何度も声をあげて暴れたけれど、いまだに変わりません。トランプ大統領が軍を配備して、火に油を注ぎ、デモ隊による略奪や放火がくりかえされるなか、被害者のジョージ・フロイドさんの弟のテレンスさんが声を上げました。
「私はここで暴れていない。みんな何しているんだ。兄はこの町が好きだった。お願いだから平和的に。知識を身に着けよう。投票しよう」
デモ隊が静かに抗議する方法をとったり、警官たちがデモ隊に同意をするポーズでひざまずいたりという動画が見られるようになり、何かが変わりそうな予感です。
そもそも黒人をアフリカからアメリカに連れて来たのは白人です。アレックス・ヘイリー原作の「ルーツ」はドラマ化されて、有名になりましたが、彼の祖先であるクンタキンテは、アフリカで白人による奴隷狩りにあい、まるで動物を狩るがごとくつかまえられてしまいました。鎖につながれて船でアメリカに連れて行かれ(この船の中の環境が劣悪!)奴隷として売られるところは、本当に衝撃的でした。人間にこんなことを……(泣)! 完全に動物扱いです。さらに奴隷として酷使され始めてからも、足を斧で切られたり、娘を主人に手籠めにされたり(泣)。あのままアフリカで暮らしていたら、誇り高き民族の一人として生きていけただろうに……。 アメリカに暮らす黒人の御先祖様は悲しい過去を持っていらっしゃるのだなと、胸が痛みます。そして、解放されてもなお、その子孫への差別はなくならず……。
声を上げなければ変わらないかもしれないけれど、暴力や犯罪はやめたほうがいいのは確かです。なので、ジョージ・フロイドさんの弟のテレンスさん、素晴らしいです。彼の言葉が歴史を変えるかもしれません。
短歌を詠むにあたり、最初は
「黒人の鬱憤晴らす」
と考えていたのですが、これは鬱憤を晴らすレベルではないと思ったので
「黒人の運命変える」
にしました。
どうか、穏やかな方法で、人種や国境など関係ない平和な社会へと変わっていきますように。
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