5月30日 消毒

 新型コロナウイルスの消毒用に広がっている次亜塩素酸水、実はコロナウイルスに対しての有効性が確認できないばかりか、安全性についても科学的根拠が示されていないという発表がありました。


し : 使用法

よ : よく理解せず

う : 疑わず

ど : 毒性知らず

く : 空間除菌


 次亜塩素酸水自体は悪いものではなく、除菌に使われるものですが、大事なのは使い方と目的に合っているかどうかです。加湿器やスプレーボトルで噴霧する使い方、空間除菌は特に要注意みたいです。除菌力を高めようと量を増やすのは最悪です。

 私たちは人から良いと聞いたものや、商品として売り出されているものについて、あまり疑いを持たずに使います。私もかつてはそうでしたが、このニュースからいろんなことを思い出しました。

 息子が赤ちゃんの頃のアトピーの主治医の先生が、「アトピーという現代病が出てきたのは、科学的なものを使うようになったからだ」とはっきりおっしゃいました。

 シャンプー、リンス、ボディーソープなどの成分について、聞けば聞くほど怖いものばかり。それらと原材料が同じである、食器用&洗濯用洗剤、歯磨き粉、化粧品など、使っていたものを思い切ってすべて捨てて、天然のものに換えました。

 驚いたのは、私のかゆみがピタッとなくなったことでした。ずっと、太ももの後ろなど、毎日チリチリするような耐え難いかゆみに苦しんでいましたが、目に見えるような発疹は出ないので、私は乾燥のせいだと思っていました。しかし、見事に解放されたのです。

 時は過ぎ、痒かったことも忘れたころ、久しぶりに太ももの後ろに、あの耐え難いかゆみが。ふと一日を振り返れば、私は友人の家で食器を洗っていました。また別の日、痒いなと思ったら、その日は実家で洗濯物を手でパンパンたたいて干していました。手で使っているのに、太ももに出てくるのは、皮膚表面から吸収(経皮吸収)して血液に入り、体を回るからだそうです。(随分前のことなので、今出回っている商品の安全性が当時と同じかどうかはわかりませんので、ここでお断りしておきますね。)

 車をぶつけられて、むち打ちになった時、病院で痛み止めにロキソニンをもらいました。飲むと、口内炎がたくさんできて、首の痛み以上に耐え難い痛み。先生に相談したら「すぐやめてください!」と言われました。その様子に、「あら、もしかして危険なの?」と感じました。わたしはロキソニンにアレルギーがあるようです。

 香水をスカートに付けた時も直接肌に当たらないのに、痒くなりました。たまに人が着ている服の洗剤の強烈な香りで気分が悪くなりそうなことがあります(実際、本当に香りで体調を崩す人がいらっしゃるそうで、香り成分が空気中に浮遊しているようです)。

 健康体だと思っていたのに、薬品、香料、石油製品などに反応してしまう私ですが、自分の身体を憂うのではなく、「毒物センサー」だと感謝することにしました。「きっと、避けていくことが健康につながる、だって、昔はなかったものばかりだから」と前向きに捉えました。

 食品には、何かしらカタカナのものが入っていますね。何も入っていないものを探す方が困難。たまに、食べたものに薬の味を感じたり、舌がピリッとすることがあります。なので、なるべく入っていない食品を探して歩くと、そういうものを頑張って集めているお店と、まったく気にしていないお店が見事にわかってしまいました。

 気にしすぎでしょうか? 子育てしている間、私の周りの友人は、みんな安全なものを求める人ばかりでした。

 次亜塩素酸水だって、よかれと思って使っていたわけですから、薬品類って、素人には本当にわかりません。なので、昔なかったものには手を出さず、70年前を基準にしたシンプルな生活に近づけていく努力をしています。ゆえに、私のコロナ対策はせっけん手洗いとうがいとマスクだけです。

 かつての私はかゆみ止めがはなせず、痛み止めや風邪薬などいろいろ必要としていましたが、今はありがたいことに健康で医者にもいかず、ご機嫌で過ごしております。


 

 

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