6月9日 猪鹿蝶(いのしかちょう)
い : 家にいて
の : のんびり過ごし
し : 仕事なく
か : 「書く」ことはじめ、
ちょう : 超忙しい
朝、実家の母からメールが来ていました。一言だけ。
「元気?」
私は、週に一度ペースで実家に行っていたのに、コロナ自粛でぱったりとご無沙汰。こちらから電話して様子を聞きました。
習い事もゲートボールもお休みで、することがないので、母は父の相手をしなければと思い立ち、花札を始めたそうです。(そういえば、私、子供のころ、花札の桐の絵の下にある「任天堂」という文字が気になって仕方ありませんでした。日本を代表するような会社になるとは思いもしませんでしたよ)
それで、父と母は、なんと、外出自粛要請が出て以来、ずーっと、毎日夕方二時間以上花札大会! あまりに面白いので最近は三時間しているのだそう! 完全にハマっています。駆け引きがたまらないらしいです。最初は父が負けっぱなしだったのに、今では父の方が強くなったとか。そして、いいボケ防止。
以前の私なら、
「猪鹿蝶、月見で一杯、花見で一杯」
と、役とか絵柄を思い出すだけでしょうが、
(花札って絵柄がきれいだし、かけひきがある? 小説映えしそう)
と思っていました。私、「書く」人になったなあと実感しました。
私が小説を初めて書いたのは、2年前の2018年。一人のお友達のためだけに、彼女を主人公にして二次創作するという、小学生のころの遊びのようなノリでした。カクヨムに投稿するのは、彼女に読んでもらう都合上。しかし、そんな私にも、交流してくださる方ができました。さらに、コロナ自粛でできた時間で色々な方の作品を読ませていただくうちに、なんて楽しそうなのだろうと……。昔、ピアノのうまいお姉さんを見て、私もあんな風に弾きたい! と思ったみたいなワクワク感です(いまだに心は小学生)。私は「書く」ことと、それに向けての努力、「読む」ことにハマりました。
電話で母が、
「自粛前より忙しくなったんじゃけえ」
と言っていましたが、私も
「自粛前より、超忙しい(笑)!」
エッセイ2本の連載と、読み返して恥ずかしくなった長編の書き直しと、処女作の書き直しと、新連載と、企画参加と……欲張りなやつです。
仕事大丈夫かって? 大丈夫。コロナ自粛で予約が入りません。私、話し方と、ボイストレーニングの講師をやっています。自分が外に出るとき必要なお金を、ほんの少し、自分で稼いでいたんです。ライブは中止、旅行も行けない。外に出ないから洋服も靴も化粧品もいらない。主人が食べさせてくれるので、家事さえすれば何とか。
以前は毎日出かけていた私ですが、この自粛生活、意外にも楽しいです。モノやお金なんて使う分だけあればいいですね。家族仲良く生活できていればとても幸せ。なので、今は全力で(?)夫を大切にするように(なかなかできないけど)頑張ってます。
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