Lost Boy-再演-/朝食
移動はカットして執政組織へ。
その建物は塔のようになっていて、とても高い。具体的に尋ねられれば大体100階建て。
塔に目星→
塔はいずれも六角形、真ん中に一つ、それを囲むようにして六つの塔が周りに立っている。中央の塔の六角形の頂点それぞれから各塔への通路が伸びている。周りの塔は中央の塔より細く、高さは大体70階くらい。中央塔は大体100階建て。
下の方はガラス張り、途中で内部の様子の見えない壁に切り替わって、またガラス張りに戻る。
(不透明の壁の階層では、危ない実験が行われている。上記の説明では理解できない人が大半だと思われるので、画像を貼る)
「それじゃあ、中に入ろうか。」
建物内には人が大勢いる。中央には受付カウンターがある。
「ボクから離れないでね」
サトルは受付に行き胸ポケットから何かを取り出して見せた。職員証のようだ。デタラメ語で何か話しかけている。
「見学許可証を六人分頂けますか?はい、知人がどうしても見に行きたいと言うので、連れてきたんですよ…」
周囲の人を観察→
周囲は全くこちらを気にしていない。元の世界の一般人と何ら変わらない服装をしている。
周囲に対して隠す、隠れる→
口を開かなければバレることはなさそうだと分かる。
受付との会話を終えたのかサトルが手招きしている。
着いていくなら右奥の塔に案内される。人がたくさん、テーブルに椅子もずらりと並び、いい匂いがする。察するに食堂のようだ。
周囲の人に目星→
人がちらほら居るのが分かる。一般人と変わらない服装の人も居れば、スーツで決めてる人も居るし、科学者っぽい白衣の人も居る。
サトルは探索者を食堂の隅の、人の居ない所まで連れていった。
「まぁ、ここなら多分話してもバレないよ。でもちょっと待ってね」
机にあったボタンを押すとロボが近寄ってくる。外見はスターウォーズの金ピカじゃない方。サトルが適当にパネルを操作すると、そいつは味噌汁、ご飯、おひたし、焼き鮭、冷奴が乗ったお盆を5人分取り出し机に置いて去っていった。
(セレクトは単純に好みである。和食好き。殆ど忘れてしまったとは言え日本に懐かしさや親しみを感じている。また、異世界なのに和食が存在していることから、元の世界と地続きの世界であるという伏線にもなっている)
「さぁ、取り敢えず食べよう。お腹が減っては何とやらって言うし。毒とかは入ってないから安心して」
サトルは手を合わせていただきますしてから食べ始める。
普通に美味しい。少ししたらごちそうさまでしたにしてもいいし、会話しながら食事を進めてもいい。
食材について→
「食材に関しては良くは分からないけど。ずっとここで食事してるし問題ないと思う」
サトルは食事が終われば席を立つ。それから探索者にカードを渡してくれる。デタラメ語で「けんがくきょかしょう」と書かれた首からかけるカードのようだ。探索者には、何と書かれているか分からない。
:yt@hg9td94
「これを首から下げておけば、ここで一日時間が潰せる。昼間はあのホテルは使えないから、この場所で色々調べてみるといいよ」
「ここの一階は自由に調べられる。不審な行動さえ取らなければ声を掛けられることもないだろうし…目立たないように調べてもらって構わない。ただし一階以外に行ってはいけない。…ま、見学者はエレベーターを利用できないから、行けるはずもないけどね」
「ボクはこれからまた仕事だから、少し席を外すけど…。あ、あとこれを渡しておくね」
紙切れを渡す。そこにはデタラメ語と、アルファベットでPushと書いてある。
Pushを押す→
押した探索者は「rnjpy(すみません)」と自分の意思に関係なく言葉を発する。それから少し力の抜けたような気分になる。
「無闇矢鱈に押さないで…って、遅かったか」
紙の裏を見る→
すみませんと日本語で書いてある。
紙に目星→
Pushはペン書き、裏の文字は黒鉛で書かれている。太さが一定なので恐らくシャーペンだ。
※筆記用具があれば文字の書き換えは可能。
「Pushを押した人が勝手に発声するってシロモノなんだけど…」
「あんまり押すと疲れて動けなくから、必要最低限だけ押すように。まぁ、使う機会はないだろうけど…」
「あと、面倒事は勘弁してね。ボクの名義でそれ取ってるんだから」
サトルは去った。その後に探索者も中央塔へ移動する。
シナリオ @donuts_07
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。シナリオの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます