エルフの火 仇なす者を焼きつくさんと

作者 王立魔法学院書記官

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★★★ Excellent!!!

詩的とも言える、描き方に震えました。エルフという主題を独自の世界観で見事に描かれております。

エルフに火を組み合わせる発想は、もちろんその温かな心も見て取れて、激情に駆られるだけでなく、様々な火を見えているようでした。死霊魔術も登場し、火と見事に対比を成していて、この点がとても興味深いです。

単なる魔術関連の物語ではなく、ただならぬ拘りを感じます。一番好きなのは、呪文についての一文。載せられないのが、辛いところですが、とても惹かれるような表現をなさっております。


浅い表現では満足出来ない、もっと深い世界を軽く触れてみたい。そんな方にお勧めです。軽く読むはずが、しっかりと余韻まで楽しんでいることでしょう。
それぐらい、惹き込む作品でした。

★★★ Excellent!!!

 氷と炎の歌、ウィッチャー、指輪物語。昨今話題にあがる所謂ハイファンタジー小説だが、これらは如何せん横文字や専門用語の暴力が激しい。

 ハイファンタジーが好きです!と言っている人のレパートリーを聞いてみると、ほとんどが異世界転生だったりするこの世の中で、この小説は短編でありながら、ハイファンタジーに求める難しさというのが、良い塩梅で凝縮されている気がする。

 難しそうに見えて、二週読めば理解できる世界観や、下手に長すぎないアカネといった登場人物の名前も読みやすいに限る。

 何より約4000字という短編でここまで楽しませることができるのは、単に私がハイファンタジー好きだからという訳ではないだろう。

 もし先に挙げたようなごりっごりのハイファンタジーを読みたいけど、手が出ないなぁと思っている人は是非、この『エルフの火』から読むことをお勧めする。