年齢に代わる成熟度の基準
自分は、技術的特異点(または単に「シンギュラリティ」。テクノロジーの進化が速くなりすぎて、文明が根底から変容してしまう時代のことです)が来ると信じています。
そこでは、タイトルに書いたように、年齢に代わる成熟度の基準が必要になると考えています。
人類は今まで、
・○○歳以上なら給料の発生する労働ができる
・○○歳以上なら飲酒や喫煙ができる
・○○歳以上なら結婚やクレジットカードの契約ができる
・○○歳以上なら選挙に行ける・○○歳以上なら選挙に立候補できる
というように、年齢を人間の成熟度の基準としてきました。
なぜなら、人間は基本的には、歳を重ねるほどに、
・肉体的に成熟する
・より高度な教育を受ける
・人生経験を積む
といったように、成熟していくと信じられてきたからです。
しかし、事情あって、一定の年齢で得られると一般に想定されている教育や人生経験を得られず年を重ねてしまう人だっています。
それに、シンギュラリティにおいては、人間の成熟が現代より格段に早まると自分は考えています。
例えば、先人の知識やスキルや経験を五分で脳にダウンロードしたり、生身の肉体の成長より格段に速いスピードで改良できる機械の身体を手に入れたりすることによって、六~七歳の子供だってすぐに「大人」と言えるだけ成熟すると予想します。
また、AGI(汎用人工知能。人間ができるあらゆる知的作業を行えるAIのことです)が実現すれば、それはやがて人間と認められると考えています。その新しい「人間」は、生まれてすぐに、成人した人間(少なくとも、テクノロジーによって強化されていない人間)をはるかに上回る知能や身体能力(機械の身体を持つ場合)を手にすることができるはずなので、ゼロ歳の「大人」が登場することだって考えられます。
そういう時代に、もはや年齢は、人間の成熟度の基準としての意味をなしません。
代わりに、知能や身体能力のテストを、人間の成熟度の基準として用いる必要が出てくるだろうと自分は予想します。
今日は、未来の人間の成熟度の基準について考察しました。
この記事が、新しい社会制度の設計の役に立てば幸いです。
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