シンギュラリティでのメディアのありかたは?

自分は技術的特異点(または単に「シンギュラリティ」。テクノロジーの進化が速くなりすぎて、文明が根底から変容してしまう時代のことです)が来ると信じているのですが、そこで問題になることの一つが、メディアのありかただと考えています。

結論から言えば、万人が「メディア」となることで、大手メディアと個人のインフルエンサーの区別や、事実とフェイク情報の区別があいまいになると考えています。


まず、シンギュラリティでは、大手メディアも少人数や、極論すれば個人で運営できるようになると予想します。

なぜなら、ブレイン・マシン・インターフェイス(脳と機械の接続)によって、一人当たりの仕事の処理能力が格段に高まると考えるからです。

そうなった結果、メディアの会社は経営者一人でも、

・取材するドローンやロボットなどを一人で全て操ったり

・報道番組の録画・編集・放送などを一人で全てできるようになったり

するでしょう。


一方では、個人の発信の影響力も、シンギュラリティでは高まると考えます。

現代でさえ、SNSや動画サイトなどを通じた個人の発信が、新聞やラジオやテレビといったいわゆるオールドメディアの発信より注目を集めるようになりつつあります。

ブレイン・マシン・インターフェイスが普及した未来には、現代とはけた違いに個人が取材したり発信したりできる情報量が多くなって、「メディア」としての役割を果たす道が万人に開かれるでしょう。


そこで問題となるのが、フェイク情報です。

現代でさえ、生成AIを使って、現実のものと見分けがつきにくい画像や映像を作れるようになっています。また、そうしたフェイク情報が拡散されることもよくあります。

シンギュラリティにおいては、言葉で出された指示を基に画像や動画を作る生成AIよりさらに進んで、人間がイメージした画像や映像をそのまま作る技術が普及し、その精度も上がるでしょう。よって、フェイク情報を作ることがさらに簡単になると考えます。

そうなった時、どの情報が事実でどの情報がフェイクか分からない世界が到来します。


まとめると、万人が自由に情報を作って発信できるようになる時代が来れば、どの情報を信じていいのか分からない状況が出現すると、自分は考えます。

それにどう対策すればいいのか、まだ分かりません。

ただ、未来の人々の知恵を待ちます。


未来の人類が、情報の真偽を見分ける手段を手にしていることを願っています。

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