十年の質

自分は、プロのラノベ作家目指して小説を書き始めてから、そろそろ十年近くなります。

しかし思い返せば、その十年の質が十分だったのか? という疑問がなくはありません。

なぜなら、ちょこちょこ中断することもあったし、そんなに筆が速くないので、十年の間にそんなに多く公募向けの小説を書けなかったからです。


まず一つ目の理由についてですが、自分はよく精神的な不調に陥ったり、たまに小説以外の事業などをやったりして、執筆を中断してきました。

特に、一人暮らしを始めた年の精神的不調は長引いて、書きかけの小説を半年ちょっと中断していました。

また最近だと、スランプで公募に出せる長さの長編を書けなくなってきているので、おととしを最後に公募に応募できていません。


それに二つ目の理由についてですが、自分は執筆前の小説の企画にも一か月くらいかけるし、本文を書くにも一日当たりの執筆時間をあまり長く取れない上、推敲にも一か月くらいかけるので、新人賞に出せる長編の執筆なら平均的には四か月くらいかけます。そこに精神的不調や他の事業などによる中断も加われば、一年に出せる公募向け小説は一~二本といったところでした。


以上の理由から、ここ十年ほどで自分が公募に出せた小説の数は、十本です。

平均して一年に一本というペースであることからも、この十年の質が十分ではなかったのではないか? と思います。


ただ、人より遅いペースだとしても、十年前の自分自身と比べれば実力をつけているはずです。それに、今はスランプの最中ですが、それでも書き続けることはしています。


今日は、今までの自分の十年近い執筆活動をざっと振り返ってみました。

十一年目以降の大沢も、見守っていただければ幸いです。

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