オリジナリティやテーマ性よりキャラや完成度?

昨日までに、第三十回電撃小説大賞の大賞受賞作「魔女に首輪は付けられない」を読みました。

キャラは濃かったし、話もきれいにまとまっていて、完成度の高い作品でした。


しかし、個人的にはあまり気に入りませんでした。内容紹介の時点からオリジナリティやテーマ性をあまり感じられなかったのですが、本編を全部読んでも、その印象が覆らなかったのです。

まずオリジナリティについてですが、現代と変わらない文明レベルの社会に魔術がある世界観というのが、数えきれないくらいの先行作品でも見られるようなものでした。

またテーマ性についてですが、リアルの読者に問われている課題を突き付けてくるところがなく、純粋なエンタメ性のみでできている感じでした。


逆に、自分が今まで書いた最高傑作は、オリジナリティやテーマ性を重視して書きました(オリジナリティについての評価は、五段階中上から二番目でしたが……)。

特にテーマ性について言うと、今人類に問われている喫緊の課題を提起したつもりです。

しかしその作品は、新人賞で三次選考で落ちました。

だから、新人賞ではオリジナリティやテーマ性より、キャラクターの魅力や作品全体の完成度が問われるのかな……と思います。


個人的には、唯一無二のオリジナリティや深いテーマ性があって、なおかつキャラクターの魅力や物語としての完成度の高さもある作品を書くことを目指し、今後も精進したいと思っています。

読者様にとっても、この記事が、新人賞攻略などのお役に立てば幸いです。

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