コントロールできない世界の広がり

先日、両親に連れられて、父方の伯母夫婦の家を訪れました。

地元の県から二つ隣の県まで、父が運転する車で片道二~三時間かけて行きました。


自分は昔も、引っ越しのバイトや就活などで、長距離の移動を何度も経験しました。

そういう道中には、どこまでも広がっているかのように延々と続く空と大地の風景を見ることになります。

そんな時、人間の力ではコントロールできない世界が外には広がっているということを体感します。


人間は何かと、自分の周りの世界をコントロールしようとします。自分も、自宅などの狭い世界にこもっていると、ついつい自分が世界の全てをコントロールできるはずだ・コントロールすべきだと錯覚してしまいます。

それでも、外に出て雄大な風景を体感することで、

「俺には世界をコントロールできないんだな」

という達観や、

「世界は俺がコントロールしなくても回ってるんだな」

という安心を得ることができます。


そんな、コントロールできない世界の存在を悟ることが、人間の成熟なのかもしれません。

一方では、それでもコントロールできる範囲を少しでも広げ続けることが、人間の成長なのかもしれません。


雄大な景色を見た時の感覚を、最近やっと言語化できたので、それを読者様にもシェアしたいと思ってこの記事を書きました。

これからも、この世界から拾った理解を読者様に提供できれば幸いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る