トレーサビリティ
それを訳すると、「追跡可能性」です。
自分はそれを、
「ヒト・モノ・カネの動きを政府や世間の人たちが把握できていること」
と理解しています。
フィクションでもリアルでも、それが行き届いていないなあ、と感じています。
おとといから昨日にかけて、「佐々木とピーちゃん」のアニメ一話目を見ました。
同作では、主人公が通勤にこっそり転移魔法を使ったり、異世界で現地人に対して自分の出どころを「別の大陸」と偽ったり、人知れず政府所属の異能力者が野良の異能力者と戦ったりしています。
それに限らずフィクションでは、社会の陰で人知を超えた現象を操る人たちがいたり、世界の命運を巡る戦いが人知れず行われたり、あるいは主人公がこっそり犯罪行為に及んだりしています。
また、リアルでも、やってる当人はおそらくばれないと思っている犯罪や不正が後を絶ちませんし、実際にばれずに終わるものも、山ほどあるかもしれません。
トレーサビリティが行き届いた世界なら、そういうことが発覚しないということはありえない、と思います。
そして、少なくともリアルにおいては、監視カメラやICチップ、スマホの位置情報システムや電子マネー、それにそれらから得られたビッグデータを集約するAIなどの技術によって、社会のトレーサビリティは高まりつつあります。
そうしてトレーサビリティが行き届いた世界は、うまく運用すれば透明性の高い安全な世界になるでしょうが、一歩間違えれば息苦しい管理社会になるでしょう。
どちらを選ぶかが、今まさに我々人類に問われていると、自分は考えます。
この記事が読者様にとっても、あるべき社会の形について考えるきっかけになれば幸いです。
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