学校はいつまで存在?

漫画やライトノベルの主人公といったら、圧倒的に高校生が多いです。たまに中学生や大学生や、あるいは小学生だったりしますが、要するに学生の主人公が多いです。

理由としては、特に多感な成長の時期である十代の頃の学校での学習が、読者層の共通体験であることが考えられます。

しかし、学生生活という共通体験が(ほぼ)みんなにある時代はいつまでも続かないだろう、と自分は思っています。


リアルの場所に学生を集めて知識や技能のパッケージを叩き込む、学校という場所が近現代に発展したのは、ネットがない時代ならそれが一番効率のいい教育方法だったからでしょう。

しかしネットがある今、オンライン授業も実現してきて、必ずしもリアルの場所に学生を集める必要はなくなってきています。

さらには、ブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)が広く実用化されて、知識や技能をネットから脳に直接ダウンロードすることが可能になれば、現代なら九年~十六年学校に通って獲得している教養のプロセスが、たった一時間とかたった五分とかで自宅で済ませられるようになるかもしれません。つまり、学校が必要なくなるかもしれません。


そういう時代が来たら、物語の主人公の主流は学生ではなく、若い(下手すると年齢一桁の)実業家などになるだろうと自分は考えています。

だから自分もある時から、十代の頃から仕事を持っている主人公を描いてきました。

そういう未来には、悪く言えば若者の共通体験としての「学校」がなくなるけど、良く言えば、人生の可能性がより早いうちから広がるはずです。


この記事で自分が予言した未来は、意外と早く来ると思います。

そんなエキサイティングな時代が実際に来るのを、読者様にも目撃していただければ幸いです。

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