近未来SFはレトロフューチャーになる。それでも
自分は、プロを目指して小説を書き出す前から「人間とテクノロジーの関係はどうあるべきか」みたいなSF的な関心が強かったので、一時期SF小説を読み漁っていたことがありました。
また、自分自身近未来SF小説を書くほか、そのために参考として過去のSFの名作を読むこともあります。
しかし、昔の人が書いたSFの名作も、執筆当時のテクノロジーを基準に考えられているので、今から見たらテクノロジー的な描写が古く、レトロフューチャー(つまり「昔の人が考えた未来」)になってしまっています。
きっと、自分が書く近未来SFも、作中の舞台となった時代が実際に来たらレトロフューチャーになっていると思います。
それでも、昔の人が書いたSFだって、人間とテクノロジーの関係については現代でも色あせない問いを秘めています。
自分もSFを書く際には、未来においても色あせない本質的なテーマを描くことを心掛けています。
それが、例えレトロフューチャーであってもSFを読む意義、そして、たとえレトロフューチャーになるとしてもSFを書く意義だと、自分は考えます。
そういう考察をさせてくれる偉大なSFの先人たちに、感謝を捧げます。
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