「俺だったらこうするのに」

最近見ているアニメの一つに、「チェンソーマン」があります。

自分は以前、同作の原作を読み、その主人公・デンジを絶賛したことがあります(https://kakuyomu.jp/works/1177354054895092612/episodes/16816452219861292178)。

彼は、等身大の若者らしい欲に忠実な、現代の少年にとって共感しやすい主人公です。


しかし、最近改めてアニメ版でデンジを見て、大きな夢や正義を持たず、女なら割と見境なくやらしい目で見る彼に感情移入しきれていない自分に気付きました。

だから、

「俺だったら苦しい状況にいる主人公にも夢や正義を持たせるのになあ」

「俺だったら主人公にはメインヒロインだけを一途に想わせるのになあ」

とか考えました。


面白い作品を見た際には、感動と同時に、

「俺だったらこうするのに」

という反発も持っている自分に気付きます。

創作をされているかたなら、その感覚は理解できるのではないでしょうか。


その「こうするのに」は、きっと自分にしか創れない物語を創るには欠かせない原動力です。

だから、創作を始めようとされるかたや、あるいは初心者のかたには、ぜひとも「俺だったらこうするのに」という感覚を大切にしていただきたいです。その「こうするのに」を面白さのツボに近づけていくには、試行錯誤が必要になりますが……。


この記事が、創作をされるかたのお役に立てば幸いです。

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