イライラ棒の中で生活してるみたいだ
正式に診断されてはいませんが、自分は強迫性障害(汚れや忘れ物などが気になりすぎる病気)を持っていると思います。
それで、少なくとも自分よりは汚れを気にしない人たちと生活していると、イライラ棒(金属製のコースの間に、電極の棒を触れさせずに通すゲーム)の中で生活してるみたいだと感じます。
自分は両親と実家で生活しているのですが、彼らは自分(大沢)よりは汚れを気にしないほうです。
まず父は、かなり大雑把です。ごみ出しの後の手洗いを水洗いだけで済ませるとか、ごみ箱にごみを押し込んだ後手洗いせずに居間でくつろぐとか、玄関のたたき(靴を脱ぎ履きするところ)に靴下や素足で降りるとか、そういうことがよくあります。
母は父よりは綺麗好きですが、それでも手洗いはハンドソープを手に取ってざっと流すだけで済ませますし、他にも普段、「汚れてもOKな場所」と「清潔にしておく場所」をあまり厳密に分けてないところがあります。
おまけに母は、虫が出たらやたらと殺虫スプレーを使うし、よく対害虫用の毒餌(時間が経つと溶けて流れ出します)も家のあちこちに設置するため、アクティブに汚染を作り出してもいます。
だから自分はいつも、自宅でさえ、
「自分が普段触る場所以外のどこが汚染されているか分からない」
という不安を持ちつつ、汚染の恐れがある場所に触るのをできるだけ避けています。
一応セーフなことにする場合もありますが、基本的には汚染疑いの箇所に触れてしまえば「ゲームオーバー」で、その場合「リスポーン(復活)」のために手洗いしたり、手以外の部分ならウェットティッシュで拭いたりします。
おまけに、その気にしすぎのために洗ったり拭いたりしているところを父や母に見つかると怒られる恐れがあるので、ステルスゲーム(なるべく敵に見つからずに進むゲーム)みたいな緊張感もプラスされます。
正直に申し上げれば、自分が自宅を「イライラ棒」みたいに感じるのは、汚染自体への恐怖だけでなく、それをあまり理解したり配慮したりしてくれない両親への人間としての嫌悪感や不信感のためでもあります。両親以外の誰かであっても、大雑把な人と生活したら、自分は同じストレスを抱えるかもしれません。
だから、自分でできるだけ清潔にできる住み家を手に入れたい。それもまた、実家を出て一人暮らしをしたい理由の一つです。
同じ「イライラ棒」に囚われているかたが、せめてもの「安全地帯」を確保できることを願っています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます