澤野弘之氏への(勝手な)共感
少し前に、アニメの楽曲で有名な作曲家・澤野弘之氏の公式Youtubeチャンネルを見つけたため、ちょっと気持ちを上げたい時や逆に落ち着けたい時に同氏の曲を聞いています。
それで気づいたのですが、同氏の曲は一番盛り上がる部分がかっこいいだけでなくて、
・同じ調子の部分をだらだら長く続けずに、適度な長さで調子が違う部分に切り替えている(「転調」と言うのかもしれませんが、正確な呼びかたかどうか分からないので一応その用語は避けます)
・曲全体は一貫したテーマに沿ってまとまっている(たまに後半から実質別の曲になるのもありますが)
ために、最初から最後まで飽きずに聞けて、なおかつ聞き終わった後はうまくその曲が意図した(と思われる)気分が得られます。
ひょっとしたら、自分が気づいた上記の点は、意外と作曲の基本なのかもしれませんが……。
ともかく、その澤野氏の曲を聞いていて、自分はラノベという異分野の人間ながら、同氏へ勝手にクリエイターとして共感をしてしまいました。
自分も長編小説を書くときは、受け手の気持ちを上手く動かすために、
・キャラクター描写や場面場面の展開など、「部品」一つ一つをできるだけ丁寧に作る
・その前に、適度な区切りで展開が変わり、飽きずに楽しく読み続けられる構成を考える
・さらにその前に、作品全体で訴えたいテーマを決める
など、(自分が勝手に感じた)澤野氏の曲作り(あるいは作曲の基本)と同じポイントを意識しているからです。
おそらく現代日本の作曲家で五本の指に入る、実力的にも知名度的にも超一流のかたと、実力も知名度も現状ではいまいちなアマチュアラノベ書きである自分を比べるのはおこがましいことかもしれません。
とはいえ、音楽とラノベという異分野同士であっても、人の心を動かす作品の作りかたには共通点がある。そう感じたことは確かです。
いつも心を動かす名曲の数々を世に送り出してくださる澤野弘之氏に、感謝を捧げます。
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