男です

最初に断っておくと、この記事では便宜的に、

「男性性」=困難な目的に立ち向かうタフさ

「女性性」=人の心の弱さに向き合う繊細さ

というニュアンスの、ステレオタイプな定義を用います。

「男性=タフ」「女性=繊細」という偏見が、全ての人に当てはまるわけではない。そのことを理解していることは、あらかじめ申し上げておきます。


いつか書こうと思っていてもなかなか踏ん切りがつかなかったのですが、この雑記が1周年過ぎたことを機に書きます。

自分は、つまり大沢朔夜は、肉体的には男です。


「肉体的には」と付け加えた理由は、精神面では「男寄りの中性」だと自認しているからです。

基本的には男なので、例えばフィクションの好みから言うと、やっぱりライバルとのバトルとか困難な目的への挑戦といった「男性的」な売りがある物語や、男性オタク向けの「可愛さ」を付与された美少女ばっかり出てくる物語が好きです。


一方では、「女性的」な部分や、「女性性」への謎のあこがれも持っています。

自分(大沢)が、悲しみとか憎しみとかのネガティブな感情を持ちやすい繊細な人間であり、なおかつそれらの感情に常に向き合ってるのは、普段この雑記を読まれているかたならご存じだと思います。

また、ペンネームの下の名前を「朔夜」という女性みたいな名前にしているのも、本名の下の名前も男女両用な名前であり、自分自身それに抵抗を持っていなかった、つまり自分を100%男だとは認識していないからです。

それと、繊細で矛盾しためんどくさい気持ちを書き出す能力や、他人の心の機微を察知する能力といった「女性的」な能力を、なぜだか無性に欲しいです。だから、そういう「女性的」な漫画や小説やブログなどを描ける・書けるかた(男女問わず)にはあこがれますし、自分自身、そういう「女性的」な書きかたを意識して、この雑記にいろいろとめんどくさい気持ちを書き出しています。

また余談ながら、美容室で髪を切ってもらう時はいつも、ショートヘアの女の子っぽくなるように、耳に少し髪がかかるようにしてもらっています(そして髪が伸びてきたら、ほぼ完全に耳が隠れます)。


加えて言うと、自分で物語を書く際には、「中性的な女主人公」が書きやすいと感じています。

どうも男主人公を書くと、変にむすっとしていたり斜に構えていたりする、素直じゃないキャラにしがちです。

一方、女主人公を書くと、素直に感情出しまくれるキャラにしやすいです。なおかつ、「女性的」な繊細な精神性と、「男性的」なタフな精神性を併せ持たせやすくて、動かしやすいです。

そういう点からも、自分は「男性性」と「女性性」を併せ持つ中性的な人間だ、と自認しています。


恥ずかしくてなかなか書けなかった話を、今日はようやく書けました。

この記事が読者様にとって、面白い個性をカミングアウトされるきっかけになれば幸いです。

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