頼ってもいいんだよ

昨日は心療内科に行っていました。

それは、発達障害の診断を受けて、障害者雇用枠で働くためです。

そういう公的なサポートを受けると後ろ指を指されるのではないか、という恐れが、心のどこかにありました。

しかし今は、生きるために頼れるものは頼りたい状況なので、

「そういう制度やそれに携わる優しい人たちを、もっと素直に頼っていいんだよ」

と思えています。

今回心療内科に行ったら手続きの話がすんなり進んだことも、その思いを強化しました。


思い返せば自分は、明らかに「普通の人」ほどには仕事ができませんでした。具体的には、

・仕事の指示の意味を「これって本当はこういう意味では?」と考えすぎる

・うっかりミスが怖くて慎重に作業しすぎる

・周りの人が自分ほど慎重に作業してなくても、「自分もあれくらい適当で大丈夫」と思えない

などの症状(発達障害の症状とはまた違うのもあるかもしれません)があったため、いろいろな仕事で支障が出ました。


それでもどうにか自力で食べて行けるようになろうと、努力してきたつもりです。

しかし今まで正社員就職できたことがないどころかバイトさえ雇い止めになった上、自分で事業をやっても、3年半赤字垂れ流しの一方で売上はお小遣い程度でした。

そして最近、貯金もやばくなってきました。

つまり自力で食べていくことに限界が来たため、公的なサポートを頼ることにしたのです。


自分自身の努力が必要なくなったわけではない、とは思っています。

創作活動こそ自分の本業だと認識しているので、そちらで食べていけるようになる努力は続けます。また、障害者雇用枠でも、人並み未満の仕事しかできないなりに、できる範囲で努力は必要になると思います。

しかし、自分の努力が及ばない部分を他者に助けてもらうことは、決して恥ずかしいことじゃない。今はそう思えています。


この記事が、「頼ること」への誰かの恐れを和らげられれば幸いです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る