父のクチャラーぶりを改善させた話

自分は両親の人間性やコミュニケーションについては、もう改善を諦めてます。

しかし、父の小さな問題行動を改善させることは最近できたので、そこから得た教訓を書いてみます。


父はクチャラー(ものを食べる時、咀嚼音を漏らす人)で、(自宅の戸や壁が薄いせいかもしれませんが)下手をすると居間から自分(大沢)の部屋まで、かすかにくちゃくちゃ音が聞こえてくることもありました。

ただでさえ生理的に嫌な音を、そんな音量で夕食の席で聞いてきたため、父と一緒の食卓につくのが正直嫌でした。


その改善のために、自分が取った行動はシンプルです。

クチャラーが咀嚼音を漏らす原因は、口を開けたまま食べることです。

だから、(いつ頃から始めたかはっきり覚えてませんが)一緒に夕食を取っている時、父がくちゃくちゃ音を立てるたびに「口を閉じて」と頼んで、言う通りにしてくれたら「オッケー!」と、笑顔とOKサイン付きで褒めるようにしました。


正直、父と夕食を共にするたびにそれを繰り返すことを、何度も面倒に感じました。また、父のテーブルマナーを子供である自分が改善させることに、「どっちが親なのか分からん」という呆れも、正直感じました。

とはいえそれらの気持ちを表に出さず、上記の改善策を根気よく続けた結果、最近では父は、自分(大沢)が何も言わなくても咀嚼音を漏らさなくなりました。


以上のことから、身近な人の問題行動を改善させるための教訓を2つ挙げておきます。結構当たり前のことかもしれませんが……。

・具体的に「こう改善して」と伝えて、その通りにしてくれたら褒めること

・改善に時間がかかっても(少なくとも、言動に出す形では)怒らず、根気強く相手にコミットし続けること


身近な人の問題行動に困っているかたに、参考にしていただければ幸いです。

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