最高傑作を書けた理由
自分は今まで、ラノベ新人賞に8本の長編小説を投稿したのですが、その中で1次選考を突破したのは1本だけです。
その作品は2次選考も突破したので、それが自分史上最高傑作です。
その最高傑作をどうして書けたのか、同作を書いてから今まで2年半ちょっと、ずっと考えてきました。
そして、今まで思い当たった理由は、
・とある本にがらっと世界観(自分自身の、リアルの世界への見かたという意味で)を変えられたので、それを反映した
・個人事業主になったばかりで、先行き不安でぴりぴりしていた
・当時両親に無職だと思われていたため、見返したかった
ことなどです。
特に、3つ目の理由が大きかったと思います。
その最高傑作を書いた当時、個人事業主をやっていることは両親に黙っていました。
だから両親から(特に母から)白い目で見られ、「働いてないくせに!」みたいな感じで小言を言われたり怒られたりすることもよくありました。
そのたびに自分の中で、
「自分の得意分野で結果を出して、あのつまらない人たちを見返してやる……!」
という意地が湧いてきたのです。
そういう緊張感があったため、小説にも気持ちが入ったのだと思います。
しかし残念ながら、それは再現性のある方法だとは思えません。単純に、「家族から白い目で見られる」という環境を再現するのが難しいこともあります。
それに、(今でも毎日緊張してるのですが)特に当時は、四六時中、心休まることがありませんでした。一日中仕事のことで頭がいっぱいだったほか、夜も寝つきが悪い・夜中に目が覚めることが当たり前だったのです。
身体の凝りもひどくて、肩甲骨の間が、動けなくなりそうなくらい痛くなったこともありました。
だから今は、その最高傑作を書いたときと同じ「方法」で書こう、とは思えません。
逆に今は、両親の存在を忘れてリラックスしていると自分は調子が良くなる、ということが分かってきています。だから、今書いてる長編は、なるべく家で一人でいる時に書いています。
読者様にも、ご自身の成功・失敗を左右する要因が何なのか(そして、前者の要因には再現性があるか)振り返られることをおすすめします。
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