我慢する人は他人に我慢させる

近年の夏の猛暑にもかかわらず、自分はついおととしまで、一日中なるべくクーラーを使わずに扇風機だけで我慢していました。

そのせいでおととしの夏、寝ている時に熱中症(と思われる体調不良)にかかりました。それからやっと、真夏はなるべくクーラーが効いた部屋にいることにしました。


そんな健康を損なうレベルの我慢をしてしまったのは、母の影響があるのかな……と思います。

母も我慢をする人で、けがをしたり風邪を引いたりしても頑張ってパートの仕事に行くことはざらにあります。

それに夏には母も、クーラーをなるべく使わずに過ごしています。居間で自分(大沢)や父と一緒に食事する時はクーラーをつけますが、それ以外の時、母はクーラーをつけていません。

そんな母が去年の夏、冷房が効いてなくてサウナみたいに暑い台所で、首に玉の汗を浮かべながら皿洗いしているのを見て、正直に言えば、

「この人頭おかしい……」

と自分は思いました。

今朝、母は頭に氷のうを当てていました(頭痛だと思いますが、何の症状かは聞いてません)が、熱中症レベルではなくてもダメージが溜まってるのでは? と思います。


自らそんな我慢ばかりしているから、母は我慢していない人が許せないのかもしれません。

例えば、自分(大沢)が風邪引いて派遣やバイトの仕事を休んだ時など、「それくらいで休むな! クビになるよ!」と怒られたことがあります(むしろ病欠を認めてくれないブラック企業なら、とっととクビになったほうがいいと思いますが……)。

それに、夏の初め頃・終わり頃の微妙な暑さでクーラー付けてる時も、「この程度でクーラー付けるな!」と怒られることがあります。


上に挙げたエピソードは多分、母に強いられた我慢のほんの一部です。

自分は昔から、「健康を損ないうるレベルでも金のため(仕事のため、電気代の節約のためなど)に我慢すべき」という価値観を母の言葉や姿勢で刷り込まれてきたのだと思います。

だから最初に書いたように、おととしに体調を崩すまで真夏のクーラー使用を我慢してしまったのです。


「私が我慢してるんだからお前も我慢しろ!」という価値観は、はっきり言って誰も幸せにしません。

だから「我慢ばかりしてるのに報われない……」と思われてるかたにとっては、まず不要な我慢を辞めてみることが幸せへの第一歩だと思います。

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