ホント、『お客しか見ていない』って考えるのは、今の世の中じゃむしろ危険だと思うんだけどな。昔は、自分が興味ない世界について何か言おうとしても、それを発信できる場が、その世界のファン向けの雑誌の

ホント、


『お客しか見ていない』


って考えるのは、今の世の中じゃむしろ危険だと思うんだけどな。


昔は、自分が興味ない世界について何か言おうとしても、それを発信できる場が、その世界のファン向けの雑誌の読者投稿欄くらいしかなくて、ファン向けの雑誌の読者投稿欄だから、批判的な投書とかはそれこそボツにされてたかもしれないし、他には新聞の読者投稿欄とかに送ってもやっぱり採用されるとは限らないしで、そういう声はそもそも届きにくかったんだろうけど、今はそうじゃないじゃん? 家にいても外出先でもそれこそ気軽に世界中に向けて好き勝手言えるようになったじゃん。


そういう世の中になってるってことに、いつになったら気付くの?


もう、ファンに囲われて守られて、ファンの<厳しい意見>にだけ耳を傾けてればいい時代じゃなくなったんだよ?


いい加減にそれに気付こうよ。自分を大人だと思うならさ。


もっとも、インターネットの黎明期から散々ネットってものを見てきたはずの人達でさえ、


<仲間内だけの閉じた世界>


ってのを形成しにくくなってるっていう現実を見てない人もいるみたいだけどさ。自分のファンに向けてカッコいいところ見せようとして発信したことが、<専門家>の目に留まって間違いを正されるなんてことが実際に起こってるじゃん。


専門的な知識を持たない自分のファンだけを相手にしてるなら、<博識な自分>を演出できても、それこそ<その道のプロ>からすれば、


<ツッコまずにはいられない間違い>


があったりするんでしょ? フィクションについてはそれは野暮だとしても、現実世界で知識をひけらかそうとすれば、そりゃ、ほんとに詳しい人達からしたらおかしいことについてはツッコまれてもしかたないんじゃないかな。


それを、黎明期からインターネットに触れてきた人達がやらかしてるんだもんなあ。


私も、作品を書く時には多少調べたりもするけど、それでも<専門家>と比較なんておこがましい程度の浅学でしかないし、それはわきまえてるつもりだよ。それにあくまで自分の中で<フィクションの噓>を成立させるためのただの<小道具>でしかないから、そもそも<正しい知識>としてドヤるつもりもない。


作中のキャラがドヤるための<小道具>でしかないんだ。


それ以上の意味はないんだよ。所詮はフィクションだし。


でも、現実世界でそれをやろうとしたら、現実である以上は<フィクションの嘘>ってことにもできないし、なんでそれでドヤれるのかが分からないんだよね。


まあ、インターネットそのものを<異世界>だとでも思ってるのなら、自分をチート能力を得た主人公だとでも思ってるのなら、分からなくもないけど。


だけどさ、インターネットはあくまで<現実の一部>でしかないんだよ。


<チート能力で無双できる異世界>


じゃないんだ。


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