『男らしさ』ってのだけでも、狩猟で暮らしてた頃には、力が強くて獲物を確実に獲れるのが男らしかったかもしれなくても、農耕が主流になった頃には、当然、作物をうまく育てられて収穫量を上げられるのが良かった

とにかく、『男らしさ』『女らしさ』なんてそもそもただの幻想じゃん。


『男らしさ』ってのだけでも、狩猟で暮らしてた頃には、力が強くて獲物を確実に獲れるのが男らしかったかもしれなくても、農耕が主流になった頃には、当然、作物をうまく育てられて収穫量を上げられるのが良かっただろうし、社会の形が変わる度に変わるんじゃないの? 


となれば現代じゃ、結局、たくさん金を稼ぐのが『男らしい』の基準の一つになるんじゃないの? 力が強かったりケンカが強かったりしても、稼ぎが悪いのなんてそういう意味では『所詮は<ザコ>』ってことになっちゃうじゃん。


てか、ケンカ売りまくって敵作りまくっていっつも狙われてて安らげないとか、願い下げだよ。


自分で敵作ってその敵から守るために強くなるなんて、なにその悪質なマッチポンプ。


男性が考えてる『男らしさ』なんて、女性から見ると必ずしも『カッコイイ』わけじゃないんだよ?


まあそれは、女性が考える『女らしさ』が必ずしも男性にウケるわけじゃないのと同じかもしれないけどさ。


とにかく、『男らしさ』も『女らしさ』も、何だかんだ言ったって、


<永久不変の価値観>


ってわけじゃないと思う。


だからそんなあやふやなものに囚われて努力したって、結果が出るかどうか分からない。自分が思ってる『男らしさ』『女らしさ』が<モテ>に繋がらなかったら、何にも意味ないじゃん。


信じて努力したことが結果に繋がらなかったら、それはそれで泣き言並べるんでしょ?


『何で分かってくれないんだ!?』


ってさ。で、


『理解しない奴らが悪い!!』


とか言ってキレるんでしょ? それがみっともないって言ってんの。


でも、もし、その自分の努力を、『<モテ>のためにやってるんじゃない』って言うんなら、


<女性にモテる男らしさ>


<男性にモテる女らしさ>


を求めてるんじゃないって言うんだったら、それは、


『男らしさとか女らしさとかには拘ってない』


って言えるんじゃないの?


『男らしさとか女らしさとかには拘らない』


ってのは、そういうことじゃないの? 


中には、


『自分の思う男らしさ女らしさに拘ることについて難癖を付けてくる』


みたいな人もいるだろうけどさ。そんなの、気にしなきゃいいんだよ。そういうことにケチ付けてくる人間こそが、『男らしさ』『女らしさ』に拘ってるんだから。


『自分の思う男らしさ女らしさに拘る』


っての自体は、決して悪いことじゃないと私は思う。他人の評価に振り回されないでいられるんならね。


それが、<自分らしさ>ってもんじゃないの?


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