私はさ、いくら、仕事や家事を完璧にこなして社会的な体裁を整えられたって、私の子供達が誰かを傷付けたり苦しめたりしてたら何の意味もないって思ってるんだよ
私はさ、いくら、仕事や家事を完璧にこなして社会的な体裁を整えられたって、私の子供達が誰かを傷付けたり苦しめたりしてたら何の意味もないって思ってるんだよ。
だったら、『どっちを優先するか?』ってことでさ。
仕事は、生きていかなきゃいけないから減らせない。
となれば、家事とかの方を省エネすることで調整するしかない。家がどんなに立派でも綺麗でも整っていても、その陰で誰かが傷付けられたり苦しめられたりしてたら、私は納得できないからね。
家事に割くリソースを子供達と向き合うことに振り分ける。
『そんなこと言って、体よく家事を怠けたいだけろ!』
って言うかもしれないけど、んん? 私はその分、子供に向き合うって言ってるんだよ? 自分の子供が他人にストレスを転嫁したりしないで済むように、『そこまでやってられるか!』と言って逃げるのも多い<面倒なこと>に注力するって言ってんの。
子供の他愛ないおしゃべりにも付き合うんだよ。
大人から見たらものすごくくだらなくて無意味そうに思える遊びにも付き合うんだよ。
もし、『家事よりも楽だ』と思うのなら、やればいいじゃん。
自分の子供がどこかの誰かを傷付けて苦しめてるのを見て見ぬフリして家を綺麗にしてるのと、どっちがいい?
『自分の子供がどこかの誰かを傷付けて苦しめてることなんかより、自分の家を綺麗にする方が大事』
って? いやまあ、本気でそう思ってるなら、私は別にかまわないけどさ。
『自分の子供がやったことが<事件>になって訴えられても別にいい』
って言うなら、私にはもうどうすることもできないし、する気もないよ。
だって、<赤の他人>だから。私が生んだ子供じゃないから。
私の子供なら放っておかないけど、<赤の他人>にそこまでしなきゃいけない義理もないし。
そう、まさしくそれなんだ。
『私の子供じゃない』
周りから<いい人>に見られることを目的に他人に親切にしようとは思わない。あくまで、他人を意図的に傷付けないようにしようと思うだけだ。
そうやって自分の体裁を整えることに割かれるはずだったリソースを、子供達に振り分けるんだよ。他人の前でいい顔をすることに神経を注ぐんじゃなくて、子供達の表情を見て、仕草を見て、振る舞いを見て、言葉に耳を傾けるんだよ。
だって、私の勝手でこんな大変な世の中に送り出しちゃった子供達なんだからさ。
それを疎かにするのは、<子供達に対する重大な裏切り>だと、私は感じてる。
そう感じる私の気持ちに、私は素直になりたい。
これは、<素直になっていい気持ち>だと思う。
誰かを傷付けるための気持ちじゃないからね。
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