私が異世界物を書く理由

ガチで＜異世界物＞の話に戻れないな～

いや～、ガチで＜異世界物＞の話に戻れないな～。

正直、『それでいいの？』って感じる出来事がすっごく多いからね。

ただ、その分、異世界物に限らず私の作品に盛り込める話が多くなるっていうのもある。

日常の中で触れる些細な＜嫌なこと＞についてとかね。

それについてはさ、別に現実に限らなくても＜異世界＞であっても、人間が住む世界ならだいたいどこでもあることだと思うんだ。

でも同時に、そういうのをかなり克服できてる世界っていうのもあるかもしれない。

『人を人として敬うのが当たり前』っていう世界がさ。

ネットで人を罵ったりってのがその世界ではないの。そんなことをすると他人から信頼されないっていうのを知ってるから。

意見を述べる時には慎重に言葉を選ぶし。

そう言うと、すぐ、

『息が詰まりそうな世界だ！』

みたいなことを言い出すのもいるんだろうけど、なに？　自分が些細な理由で他人から罵られるような世界がお望み？

それとも、自分だけが一方的に他人を罵れるような世界がいいってこと？

自分が罵られたくないのなら、罵られることのない世界なら、自分も他人を罵っちゃいけないでしょ。

その世界じゃ、他人を口汚く罵っても、その時点じゃ別に逮捕とかされるわけじゃないんだけど、迫害されるわけじゃないんだけど、基本的に誰もそんなことしないから、わざわざ他人を罵るような人と親しくする必要がないんだよね。

好きな相手ができても、告白しても、

「ごめんなさい」

って言われるだけ。だって当然でしょ？　そんな、他人を罵るような人を選ばなくても、他にいい人はいっぱいいるんだから。

仕事でも、当然、そんな人には重要な案件は任せたりしない。

陰で顧客のことを罵ったりしそうだから。

『罵られるようなことをする方が悪いんだろ！』

とか言いそうだけど、ほら、そうやって、別に誰が悪いことをしてるわけでもないのに攻撃的になる。『気に入らない』ってだけで罵ろうとするじゃん。そんなことをしない人が普通の世界で、なんで、個人の好き嫌いで他人を攻撃していいって考える人を選ばなきゃいけないの？

現実でも、たとえそんな人が当たり前にいても、その中でも、

＜ちょっとでもマシな人＞

を選ぼうって考えるのは、ぜんぜんおかしなことじゃないでしょ？

普段から当たり前みたいに他人を罵ったり貶したり悪態吐いたりってしてて、それで、

『自分の周りには信頼できる人間がいない！』

とか思ってるなら、そんなの、

『＜人を見る目がある人＞なら、わざわざ深く付き合おうとは思わない』

のは、当然だと思わない？

そうやって、

『他人を気軽に罵れない世界とか、息苦しい』

とか思ってる人が、それが当たり前じゃない異世界に行ったりしたら、どうなるかな？

『他人を気軽に罵れない』

とか、そんなものすごくくだらなくて身勝手なことで追い詰められていってとんでもない事件とか起こしたら、どう思うかな？