彼女には、どうか本物の幸せを手に入れてほしい――

人々に紋章が宿り、異能力者で溢れる世界。
そんな中で非人道的な実験を繰り返され生まれた少女・八神紫姫。

実験により手に入れた力で施設を破壊し逃げた八神は、河川敷に暮らす住人たちに拾われ、そして公安特務課の青年に保護される。ここから彼女の「公安特務課の職員」としての生活がスタートする。

凄惨な過去を持ちながら、そんなことは微塵も感じさせないあっけらかんとした態度で「パティシエになりたい」と話す八神。生まれながらに実験体であった彼女は、この段階ではきっとまだ世間の常識や自身に起こっていたことの非人道性に気づいていないのではないか、と感じました(勝手な想像です 笑)。それでも心に芽生えた何かが「逃走」を決意させた。

そんな身の上を持つ八神が、これから公安の人たちとどんな風にともに戦い、馬鹿をやっていくのか――。彼女の幸せを願わずにはいられない作品です。
(第2話まで読了)

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