第5話 放課後2
図書室を後にした僕は電車に乗った。電車から降りた時にお母さんから「今日カレーなんだけど粉チーズ切れてたから買ってきて」とメッセージが来た。少々めんどくさいと思いながらも駅近のスーパーに寄ることした。粉チーズをカゴに入れ会計をしようと思ったのだがお母さんから「ごめん牛乳もなかったわー」とメッセージが来た。(あぶねーもうちょっとで会計するとこだったじゃん)と思い牛乳の売り場を目指していた時
「あれ〜誠司じゃん。スーパーにいるとは珍しいね〜」
と、千夏が話しかけてきた。
「母さんに頼まれただけだよ。そっちは良く来るのか?」
「たまにだけど良く来るよ」
「ふ〜んそうなんだ。てことは千夏が作ってんのか?」
「たまに作ってるよ。ふ〜んそんなに千夏お姉ちゃんの手料理が食べたいのかな〜」
「あんたの弟じゃないわ」
「あれ〜食べたいのは否定しないね〜」
「まぁー気になりはするよ」
「そうなんだ。今度作ろっか?」
「家には母さんがいるから大丈夫だわ」
「素直じゃないね相変わらず」
などと話しているが、あっちもすぐ僕をからかってくる。おっと本来の目的を忘れるところだった。
「もう会計で終わりだからまた明日な」
と、言い会計に行こうとすると
「なんで行こうとするの?普通一緒に買い物しない?」
「えっ、後会計だけなんだけど?」
「本当に分かってないな〜。だから彼女の一人もできないんだよ」
(え〜⁉︎それだけど凄い言われようなんだけど)
「わ、分かったよ。付き合えばいいんだろ」
「そう。それでいいの。ほらそのカゴ下に入れて」
と、言われカートの下に入れ買い物をする。その後何度もからかってきた。
その後会計をし、一緒に帰る。ちなみに僕は荷物担当だ。
「流石男の子助かるわ〜」
「おい一つぐらい持てよ」
「後で一杯撫で撫でしてあげるから頑張って」
「要らんわ」
「て、言うと思った」
(本当にからかってきてばっかだな。もう疲れたよ)
「ねー高校生になってなんかあった?」
「特に何もなかったわ」
「だよね私も特にないんだー」
「何で聞いてきたんだよ」
「う〜ん。何でだろ」
「おい」
本当に幼なじみなのに全然分からんわ。
幼なじみがしつこすぎて思い人に思いが伝わらない件について 霧坂雷斗 @yusukesan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。幼なじみがしつこすぎて思い人に思いが伝わらない件についての最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます