第2話

「兄ちゃん!起きて!!」

弟の声で起こされた俺は伸びをする。

「おはよう、起こしてくれてありがとね」

「うん」

よしよしと弟の頭を撫でる。

「離せって」

「いいだろ別にー」

なんて、他愛もない話を続けながらふと思い出す。転生してちょうど1週間が立った。西暦も同じで死んで10日後だった。直ぐに転生したんだと思う。それから男性の姿で毎日が楽しい。

弟もいるし、すごく充実している。

そしてこの体になって思ったことは、この男すごくいい…!!

イケメンだし程よい筋肉もついててすごく頭がいいことも分かった。これからの高校生活がすごく待ち遠しい。

一般的に見れば普通かもしれない。元々女子として名付けられたある種の呪いみたいなものから解き放たれた夏樹。しかしこのありきたりな名前さえも自分へのプレゼントだと、そう思えたのだ。









死んで10日で転生、つまり前世の自分と同級生である。自分を軽蔑してきたクラスメイトも、親も、全てがあの時から10日たっただけということなのだ。

つまり…

俺、高校が同じだと元クラスメイトと会うことになるかもしれない…

と考えるのもなおのことだった。

まぁ、他府県だしいっか。

最悪、死ぬ前に勉強していたことはちゃんと頭に入ってるしアイツらの入れないような学校に行けばいい、そう思っていた。


なのに、どうして

「優和、夏樹」

どうして

「引越しすることになった。お前たちに相談する間もなく決定してしまってごめん。」

「どこに?」

弟が聞いた。

「京都」

どうしてこうなるんだ。

俺の人生はどこへ行っても不運に巡り合わされる運命なのだろうか。





✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -


お久しぶりです、、、

この作品1話投稿から1年ぐらい立ってるような気がします。全然読んでくれてる人もいなくて(当たり前)書く気が起こらなかったんですけど実は続きを数話かいてたことを知り、とりあえず投稿という流れになりました。

弟の名前が決まってなかったので別作のコメントで応募していた所からお借りしました。助かります。。。とりあえず書きだめてあった分は投稿しようかと思ってます。

暇潰しにでも読んでもらえたら嬉しいです。。

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前世で嫌われていた人間に好きになられる話(仮) 蒼@連載休止中 @aoi_

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