今も第二部が始まるのを待っている。

※作品が非公開となり、ラインノベルも終了。現在はノベマにて掲載中。


 この歳になると(大して年寄りでもないが)、こと趣味的な領域において「辞めた者」「続ける者」のコントラストがはっきりとしてくる。


 ……なにやらシリアスな話になりそうな気がするので、作品の紹介に参ろう。 


『建咲か少年』作・真糖まとう飴(敬称略)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889114338 (https://novema.jp/book/n1614457 現在はこちらで公開)


〇作品概要


この世界には建物を咲かせる力、タテサカ魔法が使えるタテサカと魔法が使えないタテナシが存在する。


自然災害により荒れ果てた国ヴィルディーでは、一人のタテサカ少女が建物を咲かせ建築物を広げたものの、まだまだ足りないばかりだった。


タテサカ紹介所に勤めるタテナシ・サクノはタテサカの少年、タテサカ・クレハと出会い、ヴィルディーの建築事情を次々と改善してゆく。


〇祖父江のレビュー(自分語りから始まって無駄に長かったので一部抜粋)


『お仕事×ファンタジーの色んな意味でビルドゥングスロマン』


舞台は、魔王と勇者の戦いがとりあえず終わったらしい剣と魔法の世界ヴィルディー。何も無い荒れ地に、一つの種から建物を作り出す魔法使い『建て咲か少女』が現れて以降、世界には建物を生み出すタテサカという職業が生まれたという設定。


最年少の二級(この世界では事実上の最上階級)タテサカ・クレハは、魔法の力を持たないはずのタテナシ・サクノと組んでいる変わり者。そんなタテサカとタテナシのコンビが、様々な依頼を受け建物を咲かせて成長していく連作風の作品です。


まず、あらすじを読んで面白そうだと思いました。建物を魔法で咲かせる。「それ現実世界の話でよくない?」と思いきや、家を建てるにはたくさんの人がいる。登場人物が増える。ごちゃごちゃする。でも魔法なら、一人で建てられる。お仕事モノかつバディものでファンタジーができる。これは設定で勝ちです。


生意気で可愛げのあるクレハの成長、謎多きサクノの物語も気になりますが、次はどんな家が建つのかも楽しみです。


※※


 去年のこの時期に読んでいたようだが、体感では遥か昔だ。小説の内容はちゃんと覚えている。異世界ファンタジーかつ、お仕事モノで、全年齢向けではあるが、女性に多く読まれるかもしれない。


 作品は、第一部完というところで終わっており、作者はこの作品以降、カクヨムで新たな小説を投稿していない……。


「辞めた者」と「続ける者」か……。


 しかし! 


 そこには、『LI〇Eノベル』で元気に執筆を続ける真糖氏の姿が(スタジオ歓喜)!


 うむ、茶番であった。反省している。


 今作『建咲か少年』にイメージイラストも添えられていたので、リンクを貼っておこう。https://novel.line.me/user/Tohv9GQRGO


 この日記は『カクヨム紀行』なので、カクヨム以外のサイトや、商業出版作品を紹介することはしないつもりであるが、その後の動向が分かった作者の方については、できるだけ書いていこうと思っている。


 創作活動の場は、どこで構えても良いのである。


 メールアドレスとペンネームさえあれば、それこそ魔法のように、創作の城はいつでも建てられるのだ。

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