俺はエターナルセカンド!エターナルセカンドなんだ!
まずタイトルが抜群にかっこいい。実際に声に出して読みたいタイトル。総合優勝、山岳賞、ステージ優勝、全てに見放された無冠の帝王、永遠の二番手。それでも彼は人々の記憶に刻まれた。決して諦めない、不屈の精神を持った偉大な選手として。
作者様の自転車への愛が溢れてます。何作か作者様の自転車レースの作品を読みましたが、今回も自転車レースの知識満載☆主人公には万年2位(エターナルセカンド)という不名誉なあだ名がついていて、彼はそのあだ名を嫌っているのですが……冒頭のレースシーンも、後半の主人公の心情の変化も好きです。男の子と主人公のやり取り、見どころだと思います。男の子の目に映る主人公と、主人公自身が感じている自分の姿。こんなに違う事もあるんだな~。
ツールのお話です。ステージ最後に立ちはだかるのは、超級山岳トゥールマレー峠。主人公の心境がかっこいいです。迫力あります。