第52話 神への挑戦
ルガーさんと協力して見事悪魔を倒した私たち。幸い怪我はかすり傷ですんだ。
全身に風穴を開けられた悪魔はピクリとも動くことなくその場に倒れている。
「はぁ、はぁ、さあ次はどうしますか?」
息を整え、カイトさんに意識を向ける。今回の戦闘も彼は参加することなく、悪魔の背後で私たちの戦いを傍観していた。やろうと思えば私たちに不意打ちを仕掛けることもできたのに、一切干渉してこなかった。
「うん、まぁ、ご苦労なことだよ。キミたちさ」
「まだ本気になれないんですか?」
私の問いかけに、カイトさんは眉を動かした。
「だから言ってるじゃん。本気の僕にキミたちじゃ勝ち目ないって」
「どうしてそんなことが言えるんです? まだ試してもないのに」
「じゃあ、試してみる。
<承認・職業権限限界解放>
一、二と続いて三つ目のスペシャルスキルが行使される。
すごい攻撃がくるのかと身構えたが、カイトは安心させるように微笑んだ。
「大丈夫だよ。三詩は続く四つめのスキルを解放させるためのスペシャルスキル。つまり、キミたちにとって遺言を残す時間ということさ」
「……」
私からの遺言はない。彼の言う四つ目のスペシャルスキルで負けるとは思っていないからだ。
ルガーさんもそうだった。
ただ黙って、それでも勝つことだけを見据えていて、カイトさんに挑戦する。
「二人揃ってバカなんじゃないの? まあ、いいよ。せいぜい後悔して、一生このゲームで遊んでなよ」
そして紡がれる。
最後の詩が。
「
ゴッズゲーム 〜ノノとルガーの奮闘記〜 ネギざうるす @arasima
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