日本という異世界に転生してしまった
ソフィー
第1話 日本という異世界に転生してしまった
アルスラーン王国第一王子、今の国王を引き継ぐ予定であった、クリフ=アルスラーン。
彼は、国を背負うものでありながら国内最強の騎士であり魔術師であった。
だが、彼は死んだ。魔王グングニルに尽く潰された。彼は完璧な人間ではない、慢心や良くない余裕があった。
もう一度言おう、クリフ=アルスラーンは死んでしまった。
「ん.....こ、ここは......?僕は死んだはずでは....?」
死んでしまった。
死んでしまった。
死んでしまった。
魔王が国を攻め込んでいるはずだ。僕しか皆を救えないのにそれなのに、それなのに、死んでしまった。驚くほど記憶がある。死ぬ瞬間までしっかり覚えている。まさか最後の最後に全く知らない魔法をつかってくるなんて.....ほんとうに...ぼくのせいで......
「クリフよ、よく目覚めた。わしは君の世界の神エレスムスじゃ」
へっ.....?死んでしまったのに...声が聞こえる...?というか今考えている...思考できている...???
多分周りから見たらボケーッとした顔をしていただろう。そして今言われた言葉をどんどん理解してい.....はっ!!!!
「はっ!!!エレスムス様....私は、アルスラーン王国第一王子のクリフ=アルスラーンです。先程の無礼な態度はどうかご容赦を。」
はっ!!!!って口に出てしまった。ま、まさかエレスムス様と対面できるとは....これはいったい..
「そんなかしこまらんでいいぞ」
「はっ。ありがたき幸せ。我が国の創造神エレスムス様に会えて光栄です。ところで、私は死んでしまったはずではないんでしょうか」
「おうおう、よーおぼえとるのう。その通り、お主は死んだんじゃ。だけどなぁ...神の加護もないのに世界最強とは...ほんとうにすばらしいのう」
エレスムス様が何か呟いている。だけど褒められたことは分かる。創造神様に褒められるなんて名誉すぎる。
「お褒めの言葉ありがとうございますっ!」
「いいってことよ、てことでお主は日本に言ってもらうからのう」
んっ....?エレスムス様に手を借りて魔王討伐まで見えていたんだけど....?どこだ...そこ....?
「ニ、、ニホン.....?とは?アルスラーンへは戻れないのですか?」
「死んだのに戻れるわけないじゃろ、いいから日本に行くんじゃ。いいスキルあげるから」
え......アルスラーンには戻れないのか...妹や婚約者を残して僕は....くそっ....
でも今エルスムス様に逆らったら確実に国は終わる。皆無事でいることを祈るだけだ...
「わ、わかりました....」
僕は渋々頷いた。
それを確認して、エレスムスは呟いた。
「ほな、レッツゴーじゃ」
エレスムスが呟いた瞬間下にあった魔法陣が光り出した。
そして、クリフは転生した。
行き先はもちろん。
日本である。
_________________________________________
その後、日本の分娩室では...
「おぎゃぁおぎゃぁおぎゃぁ(喋れん!喋れん!喋れん!)」
元気な赤子が誕生していた。
日本という異世界に転生してしまった ソフィー @Sophie1220
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。日本という異世界に転生してしまったの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます