第4話 魔王の城跡

ここが伝承にあった魔王の城跡か・・・


シロは自分が厄災と言われるのならそれに従ってみたらどうなるのか、サクラにあんな目に会わせた人間に復讐してやる

そう考えたと時に、もしかしたらそこに答えが見つかるのかと思いやってきた


「かなり昔になにかがあったのかもしれないが。ただの丘・・・か」

それもそのはずだ一体何千年前のなのかすら分からない

下手したらこの世界の人類発祥まで遡ってしまうかもしれないからな


「キュー、キュー」

石に腰を下ろして食事をしているとウサギの耳、ハムスターの様な体系、見慣れないがかわいらしい生き物が近寄ってきた

「おまえ、見かけな生き物だな、お腹すいてるのか?」

「キュー、キュー」

「よしよし、お前も一緒に食べるか」

「キュキュー」

「動物は俺が厄災なんて関係ないもんな・・・」

「キュキュー」

なんか喜んでいるようにも見えた


「お前なかなか良い毛並みしてるな」

「キュキュー!キュキュー!」

「はははは、ここが気持ちいいのか?ここか?」

「キュキュキュー」

「あと2時間か・・・、ここは風が気持ちいいな」

なぞの生き物はお腹いっぱいになったのかシロの膝の上で眠っている


「あと、10分・・・そろそろ時間だな、お前は危ないから下がってな危険だから近寄るなよ」

なぞの生き物を離れた場所に置き、シロは時を迎える


00:02・・・00:01・・・00:00


ゼロの時を迎えた時

左目からどす黒いドロリとした物が流れ落ちる

そのどす黒くドロリとしたものは周りの生きとし生けるものを死に帰る

このせいで村一つを死地に変えたくらいだ

しかし、そんなどす黒いドロリとした物にさっきの謎の生物が飲み込まれていった

「おまえ、なぜ・・・」

時を迎えたシロになすすべが無いと思われたのだが・・・


「な、なぜだ元の世界に戻れない・・・」

目の数字が消え、左手に新たな数字が表示される

「これはいったい・・・」


「我が主よ復活、おめでとうございます」


死地へと帰るドロリとした黒い物体は消え

目の前にどこかで見覚えのあるよな、うさ耳を付け軍服とメイド服を足したような向こうの世界ではアイドルが着るような服を身にまとった美少女がひざまずいていた

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