四月は青い桜から

鉄漿真有間

とある本より

青春について


青春は終わるものではなく、終わらせるものである。

些細なことから大きなことまで余す所無く有意義な生活には、誰しも希望を見いだして等身大以上の思い出と夢を作り上げる。

それはきっと、人生の中で最も生きてる感覚というのがするだろう。

しかし、いつかは朧気になって、薄れて、虚無となる時が来る。

いつまでも幼い思い出は光る訳でもないし、いつまでも希望を夢見てられない。

大人になることは、自分と向き合うことなのだろう。自分の力を現実的に分析して、身の丈にあった生活を送る。もちろん思い出は助けてくれないし、希望はボロボロに打ち砕かれる。

それでも進まなければならないから、人は青春を自ら終わらせる。

例え桜が青色でも、桜である限り散ってしまうのだ。

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