エリィへの見方がいい
- ★★★ Excellent!!!
途中まで読んだところでの感想。
中の人であるエリートくんがエリィに向ける目線に安心感がある。
最初こそは「なんでイケメンの俺がこんなデブスに!」と嘆いていたが、突然の事だからこれは当然の心情。基本的に信頼できる価値観を持つ大人であることはすぐに判明する。
しかし話が進むと、エリィへの見方が変わる。デブ「だけど」心優しいレディ、から、おデブ「で」優しいレディ、になるのだ!
意図された表現ではないかもしれない。けれどこの何気なく外見と内面を並列させた一文で、エリートくんと作品への信頼が更に高まった。
エリートくんがエリィを否定しないのもいい。エリィがダメだから改善してやる!じゃないのだ。俺のこだわりがある!なのがいい。変化を応援できる。
他人の外見を土台に反撃もするが、あくまで反撃なので不快感は相殺されていると思う。
外見ネタを主軸に置いた話で、こんなに信頼できる主人公はなかなか出会えない。
このままエリィの体がスリムになっても変わらずにいてくれと願いながら、続きを読んでこようと思う。